The year's best science fiction(2)2014年07月17日 22:36

 The year's best science fictionを少しずつ読み始める。
 まずは冒頭の昨年度出版概況から。

 電子書籍の出現によって紙の書籍は絶滅に追い込まれるだろう。というのがかつての風潮だった。
 しかし、現実には、電子書籍を購入する人の大半が紙の書籍を購入しており、同一書籍の電子版と紙媒体版を同時に所持する人が多数派であった。
 電子版のみで読書をする人の数は、電子書籍の流通量の上昇に比べ、無視できるほどの少数派に過ぎない。

 このような記載があった。要するに、アメリカでは、本好きは紙媒体と電子書籍をどちらも購入し、TPOに合わせて自由に使い分けているらしい。

 これを、出版社のボッタクリと取るか、読書の機会を増やす豊かさと取るかは微妙だが、いずれにせよ本好きは、どちらかがどちらかを駆逐してしまうという業界の予測に反して、機会を増やす「豊かさ」を選択したようだ。

 本を読むのはやはり楽しいからだろう。その意味で読書は「道楽」であり、「遊び」である。そして、生活の中に「遊び」があることこそが「豊かさ」なのだろう。

 いつの世も、どの世界でも、しみったれた「遊び」は野暮だということではなかろうか。

 電子書籍のバッテリーが切れたので、おもむろに紙媒体版を取り出して読み始める…風狂の趣も感じなくはない光景だ。Kindleのバッテリーが上がったので、鞄からポケット版銀背のハヤカワ新SFシリーズを取り出して読む…かっこいいかも。

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