本を買うということ2014年09月22日 21:14

 つい、目についた本を買ってしまう。

 買うと安心して、ずるずると読まないまま放置してしまう。

 こうして家中に本が溢れる。

 悪循環とわかっているが、いま、手に入れないと二度と手にはいらないのではないかという強迫観念が取れない。

 現に、最近の本はすぐ絶版や品切れになる。それに、地方では書店そのものがなくなってしまい、購入しようにもどうしようもないことすらある。書店も経営が大変なのだろうが、売れ筋の本ばかりを並べて、本当に読みたい本はほとんど駆逐されてしまう。

 そして、気がつけば旬を過ぎて、古びてしまう本も。

 読みたい本を、いつでも、確実に読むことができる環境があればとも思うが、いざそうなると、結局いつでも読めると思って読まないのだろう。

 本に飢えないと、本を貪るように読むことはできない。なんとも情けない話ではある。