少子化対策2014年09月24日 21:22

 少子化対策として、小学生に対する育児教育やふれあい教育などが取り入れられているという。

 高校では家庭科などで育児教育がなされているそうだが、実際に乳幼児が家庭にいる高校生に言わせれば、理屈ばかりで現実離れしている、時間の無駄というコメントが飛び出す始末。大丈夫だろうかと不安にもなる。

 男女共同参画社会というが、現実には「オヤジ」社会にあぐらをかいた商習慣から抜け出せない社会のまま。「オヤジ」社会がそれほど立派なものとはとても思えないし、そんな社会にへばりつきたい「オヤジ」が多いのだから、よっぽどワガママまみれの社会に違いない。そんなところでキレイ事の理屈など、通用するはずもない。大体、子どもの大便のおむつを平気で変えることのできる「オヤジ」など、めったに出会えないのだから、「男女共同」など、本気で言っているとは思えない。

 その「オヤジ」たちが消費の本命と考えているのは、「若い独身女性」である。儲かっている店や、マスコミに露出する収益の高い店や商品を考えてみれば、いかに若年層の独身女性(未成年含む)から収益をあげようとしているかは一目瞭然だ。

 そして、そんな「オヤジ」たちが「子育て中の母親」がときめくような商品を出しているとは思えない。スイーツを、ベビーカーを押して、ぐずる赤ん坊連れで楽しめるおしゃれなカフェなど、マスコミで目にすることなど稀であるし、とても消費主力とは思えない。

 「オヤジ」たちが「ビジネス」や「仕事」と称して、その顧客として尊重しているのは、決して「乳幼児を連れた母親」ではないし、彼女たちに「若い独身女性」に対する「楽しい消費生活」のビジョンを提供しているとは全く思えない。

 さらに、家庭を大切にする父親など、「オヤジ」社会では存在そのものが希薄だ。例外中の例外は「野原ひろし」ぐらいのものだろう。もっとも彼は最近注目を集めているので、そこに救いはあるかも知れないが。

 少子化対策の最優先対象は、10代でもなければ、若い独身女性でもない。家族があり、子どもがあり、それを守るのが生活の(そして生物としての)第一優先であり、仕事はそのための単なる社会的方策の一つに過ぎないということを理解していない、倒錯した世の「オヤジ」連中である。

 うだうだ言う前に、子守に帰れ、オヤジども。

 若い独身女性からむしることばかり考えず、自分の妻や世の母親たちが独身女性以上に素晴らしい生活をしていると実感できるような商品やサービスをひねり出せ、オヤジども。

 女性を「労働力」などと考えるのは、「オヤジ」の体質改善ができるまで、時期尚早だと思う。「オヤジ」に家事力・育児力がない限り、国は確実に滅び、「オヤジ」は自滅の一途をたどる。自分の子孫を育てられないような生物には、繁栄どころか存続すら危うい。

 こうして「オヤジ」の一人である私は、生き延びるために、胸を張って「オヤジ」社会から、はぐれているのである。賛同者が少ないのは残念だが…