Raspberry Pi B+ with Volumio I2S DAC その22014年12月15日 23:33

Raspberry Pi B+ と Volumio に I2S DACを組み合わせたハイレゾ再生システムをメインのオーディオシステムに接続し、音質を確認。

ハイレゾ特有(これはかつてのPioneer regart link comversionも同様の傾向)の、音場の広さ、点音源化、定位の向上がはっきりわかる。

44.1kHzのWAVと比較すると、明確にわかるのはボーカルの定位。44.1kHzでは座った時の目の前に定位するが、192kHzではやや上方、ボーカリストが立っているあたりにきちっとピンスポットで生々しく定位する。総じて音像はやや高めに定位し、上下方向への広がりが明確になる。

点音源定位の結果、音像は奥方面に定位することが増える。引っ込むというより、手前から奥への音像定位が広くなり、奥行きが増す感じだ。2次元的広がりの44.1kHzに比べ、3次元的な192kHzと言える。

44.1kHzに比べ、192kHzは録音状態もシビアに再現する。音が悪くなるのではなく、元々の録音が悪いのがまるわかりである。44.1kHzソースの一部は、ゼネラルオーディオに合わせたマスタリングがなされていた可能性は大。また、録音時のヒスノイズも容赦なく暴いてしまう。

ギターなどの弾く弦の音が特にリアルに、粒だって聞こえる。regart linkに比べても、ハイレゾの特徴は際立っている。

モニター調のシステムだと、ソースをはっきり選んでしまいそうだ。ソースを限定せず、楽しく聞きたいのであれば、逆にアナログ系に好みの色付けをして楽しむのも面白い。暴かれたソースの弱点を補正する音作りを積極的に行うアンプやスピーカーをあえて選ぶのも手かもしれない。