雑感2015年06月29日 05:56

 先週は政治の世界で、いろいろな勇ましい発言が飛び交っていた。

 マスコミに圧力をかけるために、スポンサーから降りるよう、経団連はしっかりすべきだ、といった内容の発言。

 某県の新聞は偏向しているので、潰すべきだという内容の発言。これについては、飲み屋のオヤジの発言と同じ、オフレコでの発言だという弁明が、講演会の中でなされたという、迎え酒的なこともあったやに聞いている。

 なんとも血の気の多い発言だ。いや、「痴の気の多い」と言うべきか。

Curtis FullerのBlues-etteをいじる2015年06月29日 22:47

 Curtis Fullerの名盤、Blues-ette。我が家にもCDはあるが、もちろんステレオ化されたもの。しかし、1959年発表のこのアルバム、どうやらオリジナルはモノラルらしい。それならばと、いたずら心に火がついた。

 まずはCDをリッピング。Audacityでモノラル化。ついでにモノラル化した音源をリサンプリングして、192kHz24bitに変換。単純リッピングしたオリジナルデータと、モノラル化データ、リサンプリングモノラルデータとCD、四種類を視聴。データはRaspberry-piに載せたvolumioで再生。

 まずCDから。といっても、我が家のCDはPioneerのレガートリンク・コンバージョンを経由して、96kHz16bitで波形補正がかかる擬似ハイレゾとでも言う環境。これが意外と悪くない。品よく、かといって大人しすぎず。ホーンの音色に色気があって、ベースもよく弾む。

 一方、Volumio経由の44.1kHz16bitのオリジナルを素で流すと、ざわつきのようなものが感じられて、色気や気品は後退。ちとがさつな感じで、レガートリンクに勝負あり。

 モノラル化した44.1kHz16bitは、パワフルで音像もぐっと広がる。左右にではなく、上下前後に。それに付随してエコー感も出てくる。音圧が上がっている影響もあるのかもしれないが、オリジナルステレオよりも圧倒的にいきいきとした再生。しかし、レガートリンクで出ていた色気のようなものはあまり感じられない。一長一短といったところ。

 モノラル化、192kHz24bitで、レガートリンクの持っていた色気や気品、温度感が帰ってきた。これはいい。しばし聞き惚れてしまう。

 モノラルで録音されたものは、モノラルで聴く。当たり前のようだがこれが一番良さそうだ。きちんと再生したモノラル音源は、下手なステレオよりもよっぽどいい。擬似ステレオの不自然さに比べれば、圧倒的にいい。ビートルズの録音でもよく言われることだが、再認識できた。

 ステレオだから音が良いのではない。良い録音をしたから音が良いのだ。それがたまたまモノラルであったか、ステレオであったかの違いに過ぎない。