crowfield blog

　選挙が終わった。

　衆愚政治、反教養主義、自国至上主義、短期経済優先、どこの国も似たような風潮だが、日本もその風潮から離れているわけではない。

　「主義」とは、それが最優先される価値であるということ。
　「資本」とは、金。

　「資本主義」とは、「お金が一番」ということ。

　「お金」のほかは二の次三の次。

　「貧困」を打破するための道具としての「お金」を考えていた経済学者たちは、この倒錯を打ち破るため、「豊かさ」の定義を再検討し始めて久しいが、その結論はなかなか見つからない。いや、見つかったのかもしれないが、「お金が一番」の世界で左うちわの存在には、そんなものを受け入れるはずもないだろう。

　人件費以外にコストカットするところがなく、その延長線上に利益をあげた企業が、一番カットしたい人件費に利益を回すとは思えない。

　おめでたい見通しが、「めでたい」見通しとなればよいのだが…