PokemonGO日本上陸2016年07月24日 01:05

 ついにPokemonGOが日本でも配信された。

 政府まで腰を上げて異例の事前教育がなされたが、やはり迷惑行動は発生しているようだ。

 熊本城の危険区域に入りたいなどというとんでもない話も報道されていたが、さすがに震災の被害甚大な熊本城は、直ちにゲームメーカーによってポイントから除外されたという。迅速な設定変更は、おそらくこのような事例を想定した上での準備が周到になされていた証拠でもある。

 神社、仏閣からはポイント除外の要望が多数出されているらしい。その理由が「他の参拝客の迷惑になるから」らしい。よほどマナーの悪いゲーマーがいるのだろう。第一、ポケモンがいようがいまいが、神社・仏閣では厳粛な気持ちでふるまうのが基本ではないか。

 しかし、普段から神社・仏閣でのマナーをわれわれはどれぐらい教わり、教えてきただろう。有名な神社・仏閣は、一般のわれわれからすればただの観光地ぐらいの認識しかないのではないか。一方、地方や地元の小さな社への信仰はどんどん先細りになっている。信仰を持つかどうかはともかく、神聖な場所に対する敬意、敬虔さ、厳粛さは身につけておく必要があるだろう。いくら宗教フリーの国とはいえ、いや、そうだからこそ、よけい日頃から信仰を持つ人を尊重し、様々な宗教を尊重するスタンスは必須ではないか。これは自戒も込めてである。

 PokemonGOは、はからずもわれわれの日頃の「信仰」に対する敬意の薄さを露呈させてしまったようだ。