LONG JOHNを飲む2016年08月15日 22:12

 夏はいろいろと物入りで、小遣いも乏しいので、安くてうまいウィスキーを探すことに。国産ウィスキーは癖がない優等生的な味で、コストが下がると、なにを言ってるのかよくわからないウィスキーになることが珍しくないので、今回は敬遠。

 バーボンも、あの媚びるような甘さが、この猛暑ではちと暑苦しい。ドライで個性的なのはやはりスコッチだが、シングルモルトではお財布に優しくない。そこで目をつけたのが、お値段1000円クラスの「LONG JOHN」。

 スペイサイドのモルトをブレンドしたという。グレンフィディック、ザ・バルヴェニー、アベラワー、グラガンモア、グレンファークラス、ザ・グレンリヴェット、ザ・マッカランあたりなので、はちみつのような上品な甘さとバニラ感、スパイシーなパンチが期待できそう。夏の暑い時期には、1:1の水割りもすっきり行けそうだし、ハイボールも良さそうだ。

 ひとまずストレートで。ザ・グレンリヴェットやグレンフィディックのような、すっきり軽く、ほのかに甘い感じというより、ザ・マッカランやグレンファークラスのような少し濃厚な甘さと、キャラメルのような香り、そして適度に刺激的なスパイス感。媚びず、突き放さず、上品で、すこしワイルド。これで1000円なら、申し分なしだ。これを飲んだら、よほど癖のないものが好みでない限り、国産の同価格帯のウィスキーは勝負にならないのではないかとも思ってしまう。

 お財布にも優しく、暑さに疲れた体にも(飲み過ぎなければ)優しい。これは掘り出し物だ。