「インランド・エンパイア」を観る2017年11月07日 23:05

 デヴィッド・リンチ監督の「インランド・エンパイア」を観る。

 3時間の長い作品だが、全編異様な緊張感のある作品だった。ストーリーらしきものはあるが、女優と脚本の中で女優が演じるキャラクターがころころ入れ替わったり、撮影中のシナリオは実はリブート物で、オリジナルの撮影は、事故で中断となったといういわくつきなのだが、どんないわくがあるのかはなかなかはっきりしない。時系列も入れ替わり、ヤミナベ状態と言っていいだろう。

 それでも映画として、それも3時間もの長い作品として成立するのは、監督デヴィッド・リンチの世界観に溢れているからだろう。その毒気にあてられ、その異様な世界に酔うことができるなら、この作品は記憶に残るものになるだろう。

グレンタレットを飲む2017年11月25日 21:55

 久しぶりにシングルモルトを飲もうと、行きつけの酒屋に行って驚いた。

 普段飲みのモルトにしていた「グレンリヴェット」の値段が倍近くに跳ね上がっている。おいそれと買えるような値段ではない。お馴染みの「グレンフィディック」はあいにく品切れ。気がつけば「ボウモア」も「ラフロイグ」も軒並み高騰。懐具合と相談しても、少々苦しい。

 売り場に目線を泳がせることしばらく、ふと見慣れないボトルが目についた。それが今回飲むことにした「グレンタレット」。最近入荷するようになったらしい。値段も以前の「ボウモア」や「ハイライドパーク」ぐらいで、まあ、なんとかなりそうなところで収まりそうだ。

 スコットランド最古の蒸溜所で作られているこのシングルモルト、色は明るい黄金色。口に含むとモルトの香りやバニラの香り、フルーツの香りが広がる。僅かな苦味とオイリーな味の刺激が特徴的だ。スモーキーな感じもしっかりあって、色から想像するよりしっかりとしたボディを持っている。フィニッシュもしっかり残り、じっくりと楽しめる。

 財布にはちと重いが、新しい普段飲みというより、ちょっとしたご褒美飲みに良さそう。