「高い城の男」を観る2018年01月08日 22:23

 amazonが制作に関わったという、「高い城の男」の第1シーズン第1話を観た。

 原作はP.K.ディックの有名な作品だが、原作に登場する、重要なキーになるものは地下出版された本だった。この作品ではそれがフィルムに変更されている。当初は違和感を感じたが、たしかに本よりフィルム、つまり映像のほうが映像化作品としては表現しやすいし、スムーズに伝わってくる。

 ビデオではないのも納得。設定されている年代が1962年。かなりレトロな雰囲気で、家庭用の映写機が出てくるところなども面白かった。悪夢的な管理社会と思想弾圧の雰囲気もよく伝わってくるが、職場やバーで平然と体制批判的なことばをしゃべる登場人物には少々違和感も。

 あと、どうしても我々にとって引っかかるのは、「日本語」。設定上日本人の登場が必須なのだが、登場する日本人役の日本語が、かなりたどたどしい。日本の俳優をキャスティングするのは難しかったのかもしれないが、国際化が進んだ現在、もう少しがんばって欲しかった。

 いずれにせよまだ第1話。今後が楽しみだ。