新年度2018年04月01日 22:41

 新年度のスタートが日曜日。

 平日仕事の身としては、あまり新年度という実感がない。
 エイプリルフールも、最近はあまりもてはやされなくなってきたように思う。そうであって欲しいと思うことは、残念ながら明日以降も変わらない現実だったりする。

 唯一、テレビをつけると、やたらに特番やらスペシャルやらが多いので、なんとなく変わり目なのかと思うが、最近は春秋どころか、3ヶ月毎にスペシャルもどきが横行するので、これまた春らしいとは思えない。

 強いて言えば桜満開と言ったところか。桜だけではなく、道端にレンゲやスミレ、オオイヌノフグリ、タンポポ、見上げる高さに白く咲くコブシなど、花々のほうがより春を印象づける。

 人事より自然の方が季節をしっかり教えてくれる。考えてみれば、自然の流れがあって、その上に人事は成り立つ。咲きほころぶ花を見て、心機一転といこう。

ないはずのものが…2018年04月03日 23:48

 ないはずのものが、ぼろぼろ出てくる。それも国のお役所から。

 すでに大半の国民は、そんなことだろうと薄々気づいていたが、こうも次々と暴露されると、やはり鼻白んでしまう。

 役所の信頼が失墜したというのも、あくまで公式。歴史的に見て、心配しなくても、日本人はもとよりそれほど役人や為政者を信じてはいない。面従腹背は国民性のようなもの。ベネディクトが「菊と刀」でいみじくも喝破していたではないか。

 もとから大して信頼していない。だから、こんな不誠実な不祥事が次々と起こっても、致命的な内閣支持率の低下には至っていない。それほど国民は政治を信用しなくなっている。

 「民信なくんば立たず」とは、隣国で2500年前に孔子が残したと言われている言葉だが、これが未だに名言となる世界とは。我々は、どこでなにを学んでいるのだろう。

Miles Davis の Milestone を聴く2018年04月08日 23:01

 Miles Davis の名盤の一つとして有名なMilestoneを聴く。

 スリリングでクール。まさにこの形容がぴったりだ。コードを展開していくと、もはや原曲が素人にはまったく見えなくなるのだが、スリリングな展開や、クールなリズム、切れ込みの鮮やかな演奏が、聴く側の耳を捉えて離さない。

 アルバムタイトルのMilestoneも、すっと入る冒頭からすでにビシッとクールに決まっている。古い表現だが、「ゴキゲン」な気分になれる一枚だ。

 ひとつだけ難を言えば、このアルバムはBGMには向かない。BGMにするには、あまりに聴くものを惹きつけすぎる。

Picasso2018年04月09日 23:37

 Picassoというバンドが存在する。日本のバンドだ。

 かつてはvapに在籍していたので、日テレ系に「シ・ネ・マ」という曲のスポットCMが流れていたこともある。印象的なサビの部分が耳に残った。

 それからしばらくして、この曲があるアニメのエンディングに起用される。その後も3曲が起用され続けたが、その後はあまりヒットに恵まれなかったようだ。

 一時活動を終了していたが、現在自主レーベルを立ち上げて活動を再開しているという。もちろんかつてのアルバムは入手困難な状態となっているが、ベスト盤は入手可能だったので、手に入れて聴いてみた。

 多くが失われたものへの哀惜を歌う。だが、湿っぽいわけではない。今聴いてみると、現代のインディーズ系バンドの曲と通ずるものを感じる。歌詞は抽象的なものが多く、「青」「月」「雨」といった言葉がイメージキーとなる。

 またしばらくはまりそうだ。惜しむらくは、今風のリマスタリング。はっきりと歪んでいる部分があるのがなんとも残念。このあたりはレコードメーカーに一考してもらいたところ。

天下泰平2018年04月11日 23:56

 決済の捺印をした書類になにが書いてあるか、きちんと読んでいないと、国家の中枢にある要職が公然と言い放つ。

 まるで昭和の喜劇映画のスチャラカ社長や重役のようだ。

 これで国が収まっているというのだから、この国は実に天下泰平だったということなのだろう。世界に波風が立ち始め、このままでは立ちいかなくなるというのが、ここ最近の騒動の実態といったところか。

 昭和元禄を懐かしむ人は、その頃の社会にしがみつき、その頃の社会の再来を願う。だが、そんなものは二度と返ってこない。というより、都合の悪いことは見なかったことにして、スチャラカを決め込んでいたのだが、そうも行かなくなって、世の中みんなが困ったことになっただけだ。バブルもまた然り。

 保守がここまでスチャラカを容認し続けるのなら、信用も失われるだろう。信なくんば立たず。