raspberry pi3起動22018年07月28日 09:36

 1の続き。

 組み付けが終わったら、Ectherで作ったOSのmicroSDをraspberry pi
のスロットに入れる。次に有線LANケーブルを装着。マウス・キーボードはこの時点でUSBに挿していなくても問題ない。そしておもむろに電源用miniUSB端子に、スマホ用の電源でかまわないので電源を差し込む。これで起動。起動スイッチはなく、電源が入れば立ち上がる。

 ディスプレイにラズベリーのロゴが4つ(これはCPUコアが4つあることを表す)。しばらくすると起動スプラッシュが現れ、そしてデスクトップ。はるかな彼方までまっすぐ続く道路と、地平線近くの太陽、青空と雲。美しい画面が出てくれば正解。その後初期設定画面などが立ち上がる。ただ、アイコンなどはあまりに小さくて操作できそうにない(マウスを繋いで無理すればできるが…解像度はデフォルトで1280x720)。そして、2018年8月現在ではSSH設定をしたSDで起動すると、ルート権限は大丈夫かという警告ウィンドウが表示される。これは現バージョンではSSHはGUIの起動画面で起動できるようになっているからだ。だが、このディスプレイではなんともつらい。

 そこでリモート操作ということになる。win環境のPCからならteratermなどを使う。私はUbuntu環境なので、普通にターミナルを起動し、
 ssh pi@(raspberry piにDHCPが割り当てたipアドレス)
と入力。パスワードを聞いてくるので、初期パスワード
 raspberry
を入力。これでCUIで操作可能になる。初期パスでroot権限まで使えてしまうので、やたら警告がでる。立ち上げた時の画面の警告もその意味なので、まずパスワードを変更。
 passwd
と入力し、ターミナルに指示されるとおりに、最初に
 raspberry
を入力し、その後自分で自由に設定したパスワードを入力。画面には何も表示されないので注意を。入力してenterを押すと、もう一度新しいパスワードを入力しろと言われるので、同じように入力(今度も表示はなし)して、enter。うまくいったらパスワード変更成功と言ってもらえる。これでうるさい警告からサヨナラできた。

 次に、アップデートをしておく。
 sudo apt-get update
 sudo apt-get upgrade
パスワードを聞かれたら、さっき設定したパスワードを。

 次はタッチパネル設定。付属ディスクを使うのもいいが、「からあげ」さんのblogで、設定の時のいろいろなトラブルをフィクスアップしたスクリプトが公開されているので、ありがたくそれを使わせていただく。

$ git clone https://github.com/karaage0703/raspberry-pi-setup
$ cd raspberry-pi-setup
$ ./setup-quimat_3_5_display.sh

これでおしまい。再起動すると画面も大きくなって、タッチパネルも無事起動。左上のラズベリーアイコンをタップするとメニューが下がる。PreferencesをタップしてRaspberry Pi Configurationをタップ。一番右のタブ、Localisationを選択してset localeをタップ。languageをプルダウンしてja(Japanese)を選択、文字セットはUTF-8を選択してOK。これで日本語化終了。settingsもOKし、再起動すると日本語化完了。

 IMEは入っていないので、定番mozcをインストール。再起動して一旦SSHは切れているので、再度SSHでリモートして、

 sudo apt-get install fcitx-mozc

これでIME環境もインストール完了。ラズベリーアイコンから「設定」、「Mozcの設定」をタップして、使い慣れた設定にしておくとよい。

 この時点でLibreofficeはインストールされている。音楽再生系アプリ、clementineをインストールすると…

 sudo apt-get install clementine

これでインストールできる。ラズベリーアイコンをタップすると、新たに「サウンドとビデオ」メニューができている。

 動画再生でvlcをインストール…は、やめたほうがよい。apt-getで入手できるvlcはこの環境ではまともに作動しない。やってみたが、音声は流れるが動画は静止画のまま、CPUがあっという間にヒートアップして温度警告がでる始末。それより、マウスかキーボードを繋いで、USBメモリなどで動画ファイルを指してやると、メモリを認識したraspbianがファイルマネージャで開くかどうか聞いてくるから、その通りに開かせて、動画ファイルを選択して右クリックorキーボードのメニューキーでメニューを開かせ、「アプリケーションで開く」を選択、「コマンドラインを指定」タブで、実行するコマンドラインに

 /usr/bin/omxplayer -b -o alsa

と入力し、すぐ下の「端末エミュレータで実行する」をチェック、アプリケーションの名前の欄に

 Omxplayer

と入力してOKをタップすれば、動画アイコンをダブルクリックするだけでフルスクリーンで再生できる。コマンドはキーボードだが、ただ流すだけならそのまま流しておけばよい。再生が終了すると、自動で画面はもとに戻る。

 ひとまずこれで動画、音楽、日本語環境は完成。