2台めのVolumioその22018年08月21日 22:51

 スタンドアロンで使うことが前提なので、hifiberryの電源周りを改造して独立電源にするわけにはいかない。ヘッドフォン端子からだとフルボリュームでもやや音量が小さい。ハイスペックに改造するには、ある程度の大きさの筐体に収め、電源を別に設計したほうが良さそうだ。

 当初はなんとなく垢抜けない感じがあった再生音だが、エージングは必要だったようだ。数日間鳴らしていると、次第に高域がなめらかになり、スケール感も出てきたようだ。全般的にとんがった音ではなく、普通の音。実はこれが一番難しい。普通の音がする機械は、音楽ソースの良し悪しをはっきりとさらけ出してしまう。どんな音源でも気持よく再生するのは、明らかに色付けがなされた音を再生しているわけで、オーディオならその音が気に入れば別にどうのこうのと他人が口を挟む筋合いはない。だが、普通の音だとそうもいかない。こちらの気分や体調も反映されるから、人によっては気難しい機械のようにも感じるし、音源がプアなジャンルが好きな人にとっては、ダメな機械と判断されてしまう。昨今の国産音源などのように、やたらブーストして歪ませてしまっているような音源など、かなり辛い再生音をむき出しにしてくる。リマスターと称してマスターをわざわざオーバーレベルで歪ませるような音源を平然と「音圧アップ」と称して送り出してくる制作サイドに再考を求めたいものだ。
 ヘッドフォンもさほど高価なものを使っていないが、今流行りのベースブースト型はボンついてしまって相性がよくなさそう。ライン出力も問題なし。スタンドアロンで使う以上、操作はスマホ、Volumioをホットスポットにしているため、無線LANを切るわけにもいかない。これもまた音質的には不利な条件だが、それでも同じような価格の音響製品の足元にも及ばない再生音なのだから、文句を言ってはいけない。

 本気で責めるなら、クロックとI2Sを引き出して、別のDACをつなぎ、ローパスフィルタに定評のあるオペアンプかトランスを噛ませ、電源はraspberry-piとDAC、hifiberryで独立、有機ELディスプレイなどをraspberry-piにプログラムを入れて起動させ、GPIOピンを使って基本操作ボタンを設計するなどの手間を考える必要がある。こうなると先の長い話になりそうだ。