The BandのMusic from Big Pinkを聴く2018年09月24日 17:11

 The BandのMusic from Big Pinkを聴く。

 50周年記念エディションということで、リマスターもおこなわれたというこのエディションだが、ラジオで一部が流れたのを耳にして、その音、というより音像の素晴らしさに衝動買いした。

 ロックというよりブルースと言った感じが強い。全編ブルージーで、しっとりとしたバラード調の作品が多い。これが実にいい。ゴスペルの香りも漂い、深い祈りのような芯の強さが伝わってくる。そう言えばFoo Fightersにも祈りのような静謐さを感じたが、そこはやはり通底しているものがあるのかもしれない。

 録音も申し分ない。ドラムスのリアルさ。演奏が終わり、スティックが重なる時の音に至るまで、本当にリアル。ボーナストラックのアカペラも、バックから漏れてくる伴奏がいい感じに重なってくる。

 メインシステム(marantzs CD5000 to Pioneer D-HS5によるレガートリンクコンバージョン to 自作6AV11プリ to 自作807シングルパワー to B&W803 nautilus)での再生はリアルでパワフル。一方サブシステム(Pioneer BDP-3120 to Kenwood A-M70モノラル使用 to Technics SB-M01)は美しく広がるがやや小粒。普段聴きには十分だが、録音のパワーを引き出すにはやはりある程度の物量システムが必要のようだ。その意味でも手抜きのない録音、リマスタリングといえる。

 この機を逃さず、手にしたほうがいい名盤。