セロニアス・モンク・カルテットの「ミステリオーソ」を聴く ― 2018年10月31日 22:29
Thelonious Monk Quartetの"misterioso"を聴く。
キリコの絵画「預言者」がジャケットとなっている、見た目のインパクトが強いアルバム。ライブ録音で、客席のざわめきがはっきりと聞こえてくる。そんな中で、いかにもモンクらしい、もつれたような、どこかリズムを擾乱するようなピアノが流れ始める。引っかかるような、千鳥足がもつれるようなモンクのピアノに絡むのはジョニー・フリフィンのサックス。こちらはパワフルでストレート。まさにモンクとは水と油のプレイスタイル。
次第にモンクの音数が減っていく。サックスはバリバリと突っ走り、モンクはそれに追随する様子もない。わずか2分足らずのピアノ・ソロこそあれ、モンクはゆっくりと自分の演奏をサックスから離していく。
だからといってこのCDが失敗作であるとは言えない。そこがまた面白いところだ。サックスがいくら傍若無人に暴れまわっても、モンクの影ははっきりと残っている。そこがまた面白い。
キリコの絵画「預言者」がジャケットとなっている、見た目のインパクトが強いアルバム。ライブ録音で、客席のざわめきがはっきりと聞こえてくる。そんな中で、いかにもモンクらしい、もつれたような、どこかリズムを擾乱するようなピアノが流れ始める。引っかかるような、千鳥足がもつれるようなモンクのピアノに絡むのはジョニー・フリフィンのサックス。こちらはパワフルでストレート。まさにモンクとは水と油のプレイスタイル。
次第にモンクの音数が減っていく。サックスはバリバリと突っ走り、モンクはそれに追随する様子もない。わずか2分足らずのピアノ・ソロこそあれ、モンクはゆっくりと自分の演奏をサックスから離していく。
だからといってこのCDが失敗作であるとは言えない。そこがまた面白いところだ。サックスがいくら傍若無人に暴れまわっても、モンクの影ははっきりと残っている。そこがまた面白い。
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