試される「有事」2020年02月26日 22:31

 新型コロナウィルスの蔓延で、とうとう首相が大規模イベントの中止、延期などを求める事態になった。

 急遽コンサートが中止になり、学校も休校になった地域が出てきた。都知事は「有事」という表現を使っている。確かにのっぴきならない状況だろう。

 イベントなどにはマスクを着用と言われても、もはやそのマスクが品薄で手に入りにくい。今回のように次第に追い詰められるような気分になると、人間のよろしくない面も顔を出すことが増えてくる。「有事」だけに、まともな論理やモラルも通用しなくなるようなことになれば問題だ。

 東日本大震災のとき、世界は我々の秩序維持の能力と相互扶助精神の強さに驚嘆した。それが本物かどうか、今回試されているように思えてならない。評価は覆ってしまうのか。そうならないことを祈り、そうしないよう肝に銘じている今日この頃。