「神弓-KAMIYUMI-」を観る2020年08月17日 10:58

 「神弓-KAMIYUMI-」を観る。

 2011年の韓国映画。本国では大ヒットだったらしい。韓国作品はいままであまり体質に合わないことが多く、引き気味だったのだが、再度挑戦と言ったところ。

 細かいことを言い出すとツッコミどころは多々あるが、日本で言えば時代劇のようなもの。そういうことを突くのは野暮の極み。アクション映画としては文句なし。今風だけに出血シーンなどは派手めだが、残虐シーンは程よく省略されていて、胃もたれ感なく楽しむことができた。

 弓の名手でありながら、逆賊として殺された父が残した弓を受け継ぎ、父の友人のもとに身を隠す主人公の兄とその妹。逆賊の子と知りながら二人を育てる気骨ある武人。彼の実の息子は武人と言うより文人で、線も細く、才能も今ひとつだが、気のいい優しい男。美しく成長した主人公の妹と結婚を許され、結婚式のその日に、清軍が襲ってきて、武人は戦士、妹と夫は捕虜に。町を離れていた主人公は父の形見の弓と、学問も武術も長続きしなかったとは言われているが、一人鍛え上げた弓の腕とで清軍にとらわれた妹を助けに行く。

 途中ひ弱な優男だった旦那が以外に高い戦闘力を見せつけるなど、意外性も面白かった。清軍の総指揮官である王子がまたプライドばかりで人を見下し、見通しの甘いスケベなチャラ男であるのもお約束。その補佐の軍人がまた強いこと。これもまたお約束。このへんは日本の時代劇とフォーマットが同じ。というより、アクション映画の王道そのものだ。

 それにしても、自分自身、隣国の歴史にいかに疎いことか。見終わった後、ネットで朝鮮史を調べてやっと時代背景を掴んだという体たらく。勉強不足である。こんなざまでは隣国のことをとやかく言える義理ではない。猛省しきり。

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