「マジンガーZ infinity」を観る2021年02月01日 23:42

 「マジンガーZ infinity」を観る。劇場に行き損なって残念な思いをしていたが、やっと観ることができた。

 物語はTV版の「グレートマジンガー」から数年後の設定。「UFOロボ グレンダイザー」はなかったこととされているようだ。物語冒頭、懐かしの「機械獣」軍団と戦うのはグレートマジンガーの方。もちろん強いのだが、ピンチに。

 兜甲児はパイロットを引退し、研究者として活躍している。そんな彼が迷いながら、悩みながら、最後にマジンガーに乗る。お約束といえばお約束すぎる時代劇フォーマットだが、やはり「マジンガーZ」の存在がそんなマンネリ感など吹き飛ばしてしまう。

 まさに「魔神」のごとく戦うマジンガーZ。そのすさまじい戦闘のカタルシスが何といっても一番のポイント。思わずグレートマジンガー不要論が浮かんでくるほどの圧倒的な強さを見せつける。そんなマジンガーZも終盤、TV版の最終回を彷彿とさせるような窮地に追い込まれて…

 アメリカの某映画は、最後の希望として立ち上がる和製ロボットに「ガンダム」を担ぎ出したようだが、そのシチュエーションに「ガンダム」は似合わない。やはりそこは「マジンガーZ」だろうと常々思っていたが、今作を見てやはりそれは間違っていないと実感。「ゴジラ」といい、「ガンダム」といい、どうやらハリウッドは日本のコンテンツの有り様に対する理解が今ひとつ深くないようだ。

 TV版のお約束のコメディリリーフ、ボスボロットも健在。大人になったボスのいい男っぷりはますます磨きがかかっている。さすが右門大介=デュークフリードにいい友人だとうらやまれただけこのとはある。TV版へのトリビュートも丁寧。往年のロボットアニメの王道を行く、ある意味教科書的作品といえる。

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