「インターステラー」を観る2022年09月13日 20:51

 「インターステラー」を観る。2014年アメリカ映画、監督はクリストファー・ノーラン。

 ノーラン作品だけに、ご多分に漏れず、長い。169分。3時間弱である。だが、その長尺を退屈させないところがまたすごい。

 「2001年宇宙の旅」の影響をそこここに感じるが、あれが徹底して非人情で無機質な世界だったのと対照的に、こちらは徹底して人情・愛情たっぷりの熱い世界。真正面からワームホール・ブラックホール、相対論に立脚した時間膨張を取り込んだところが現代風か。

 重力をコントロールすることができるようになれば、当然重力による空間歪曲もコントロールでき、それはつまりは時空を、そして光をも制御できることになる。つまり、時間も、サイズも、自由自在となるテクノロジーということになる。ラスト近くの伏線回収で、その辺を理解していないと置いてけぼりをくらって、くだらない作品だと頓珍漢なコメントをしてしまいそうだ。重力をコントロールするということはそれほどとんでもないことであり、その結果が現代人にとっては魔法やマンガのように感じられるのは無理もないだろう。十分に進んだテクノロジーは、未開人にはただの魔法と見分けがつかないといったのはクラークだったか。

 3時間、飽きることはない。重力コントロールということの意味がつかめていれば。そこがこの作品のキモであり、ハードなポイントだ。そこさえクリアすれば、いい人情噺である。2001年よりも随分フレンドリーな作品だと言えるだろう。