「鉄路の闘い」を観る2023年01月22日 22:55

 「鉄路の闘い」を観る。1946年フランス映画、監督はルネ・クレマン。

 ナチス占領下のフランス。鉄道員たちは分断されたフランスの統一を鉄路で守るべく、レジスタンスを繰り広げる。そしてノルマンディーに連合軍が上陸。ナチスは鉄道での軍備補給を画策する。鉄道員たちはあの手この手でサボタージュを行い、その補給を阻止しようとする。

 鉄道員やレジスタンスたちは銃の前では無力。銃殺され、ナチスに直接攻撃すれば完膚なきまでに皆殺しにされてしまう。それでも決して服従はしない。服従を強要されても、全身から嫌そうなオーラを溢れさせて抵抗する。そして最後にはナチスの敗走に大きく貢献していく。

 ルネ・クレマンの第一回長編監督作品。演じているものほとんどが実際の鉄道員たち。ドキュメンタリータッチで、エンタテイメントに振った作品ではない。しかし、この作品がフランスで公開された当時、フランスの国民が大いにこの作品を歓迎したことは想像に難くない。そしてこのあと、あの「禁じられた遊び」をクレマンは撮ることになる。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://crowfield.asablo.jp/blog/2023/01/22/9557438/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。