「ダンケルク」を観る ― 2023年02月06日 21:03
「ダンケルク」を観る。2017年、英・米・仏・蘭製作、クリストファー・ノーラン監督作品。
海・陸・空の3つの視点で語られる、ダンケルクからの撤退作戦。それぞれの時系列は若干ずれながら始まり、やがて次第に緊密に結びついていく。そういう意味では小説的な構造だ。ダンケルク撤退については、コニー・ウィルスの「ブラックアウト」「オールクリア」の2作が取り上げているが、あの作品も時系列を操作しながら複数のストーリーをまとめ上げていた。偶然の一致だろうが、よく似ている。
淡々と、シンプルに撮られた作品という感じを受けた。ノーラン監督の作品には長尺ものが多いのだが、これは短めの106分。焦点もイギリス軍の撤収とそれに関わる人々に絞られている。必要以上のドラマを持ち込むようなことはしていない。それがかえって登場人物のありように重みをもたせているように感じた。
丁寧にあれこれ説明し、わかりやすくドラマで感情移入をむやみに煽ることもしていない。淡々と、そして苦しい選択を強いられながらも決して諦めない意志の強さを示す力強い作品。
海・陸・空の3つの視点で語られる、ダンケルクからの撤退作戦。それぞれの時系列は若干ずれながら始まり、やがて次第に緊密に結びついていく。そういう意味では小説的な構造だ。ダンケルク撤退については、コニー・ウィルスの「ブラックアウト」「オールクリア」の2作が取り上げているが、あの作品も時系列を操作しながら複数のストーリーをまとめ上げていた。偶然の一致だろうが、よく似ている。
淡々と、シンプルに撮られた作品という感じを受けた。ノーラン監督の作品には長尺ものが多いのだが、これは短めの106分。焦点もイギリス軍の撤収とそれに関わる人々に絞られている。必要以上のドラマを持ち込むようなことはしていない。それがかえって登場人物のありように重みをもたせているように感じた。
丁寧にあれこれ説明し、わかりやすくドラマで感情移入をむやみに煽ることもしていない。淡々と、そして苦しい選択を強いられながらも決して諦めない意志の強さを示す力強い作品。
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