献血今昔2023年02月22日 22:00

 もうずいぶん昔の話。

 初めて献血をしたのは高校時代。学校に献血車が来てというやつだった。体育の授業直前の採血。当時献血後にもらえたのはりんごジュース。それを飲むように言われて正直に飲んで、採血後にグラウンドに集合して

 「先生!さっき献血したばっかりなんですが」
 「お前らみたいな血の気の多い連中は、少しぐらい献血したからって関係あるか!グランド2周してからサッカーだ!」

 一人を除いて全員何の問題もなく授業終了。一人だけ青い顔して嘔吐していたので、これはもしやと心配したら

 「おれ、りんごジュースダメだったのに飲んじゃった…気持ちわりぃ!」
 「なんで飲めもしないジュースなんか飲んだんだよ」
 「だって、献血車のきれいなお姉さんに飲んでって言われて、断れるわけないだろ?」

 笑い話である。

 今の献血車での献血は、採血前に温かいドリンクを飲み、終了後にはお茶にジューズにマフィンかドーナツ、もひとつオマケにエナジードリンクまで。水分はともかく、スイーツとエナジードリンクは年取ったお腹には少々ヘビーのような気もするが、それでも妙齢の女性に笑顔で手渡されると…

 今は今で笑い話である。全国でも同様なのだろうか。