万年筆2014年09月01日 22:18

 万年筆派である。

 だからといって、数万円もするようなものは持っていない。手軽に買えるLAMYの万年筆だ。

 買い貯めたカートリッジがなくなったので、純正コンバータとボトルインクを購入し、インクを入れ替えたが、どうも調子が悪くなった。

 インクを変えるとき、きちんと洗浄したつもりだったのだが、どうやら不十分だったらしい。

 コンバータからインクをすべて出して、コップに入れた水にペン先をつけて、コンバータのつまみを回すと…固まったインクがどんどん出てくる。どうやら前回洗いきれていなかったインクが固まって、インクの流れが妨げられていたらしい。

 一日中水にペン先を漬けっぱなしにして、ようやくインクが綺麗になくなり、再度インクをコンバータで吸入…今度は問題なし!

 こういう手間をかけないと、ものには愛着がわかないものだとつくづく思った次第。

 そういえば、アナログレコードは手間がかかるが、その分愛着も強かった。CDは手間いらずだが…扱いもその分ラフである。人間、便利すぎるものに囲まれると、かえって物を大切にしなくなるようだ。

Raspberry Pi B+ 起動!2014年09月02日 23:53

 SDカードを新調して、再度挑戦。

 あらかじめ解凍済みだったvolumioのイメージファイルをmicroSDにコピーする。私の環境ではSDカードはターミナルで次のコマンドで調べると

 df -h

  /dev/sdf1だったので、ターミナルよりコマンド打ちで

 unmount /dev/sd
 sudo dd bs=1M if=[imgファイルのパス] of=/dev/sdf

 以上はvolumioのウェブサイトに明示してある。
 コピーには数分かかる。コピーが終わったら、microSDをアンマウントして取り出し、Raspberry Piのスロットに差し込んで、LANをつないで、スマホ用の充電用USBを使って電源と接続。

 1分程度待って、microSDを作成したPCのブラウザから、

 volumio.local

 にアクセス。ちゃんとvolumioの操作画面が現れた。
 もう、この時点でネットラジオに接続できるので、Raspberryのヘッドフォン端子にヘッドフォンを差し込み、ネットラジオをブラウザ上の操作画面左下「browse」をクリックして、次の画面でWEBRADIOをクリックする。大量に現れる放送局をどれでもダブルクリックすれば、もう音楽が聞こえる。
 この画面の右上の「MENU」から「NETWORK」を選ぶと、Raspberry Piが受け取ったIPアドレスがわかる。PCからターミナル経由でこのIPアドレスを使ってRaspberry Piに入り込む。

 sudo ssh [Raspberry PiのIPアドレス]
passwordはvolumio

 SDカードのパーティションを切り直して、音楽保存用の領域を確保する。

 fdisk /dev/mmcblk0

このコマンドのあと、「p」を入力してパーティション状況を確認し、「n」を入力、その次に「p」を入力、その次に「4」を入力。あとはエンターを続け、最後に「w」と入力。その後

 reboot

 と入力して再起動。1分程度待って、再度sshでログイン。新規パーティションをフォーマットする。

 mkfs -t ext4 /dev/mmcblk0p4

 そのあと、起動時に自動で認識するように、

vi /etc/fstab

 と入力、「i」を入力し、ファイルの最後の行にカーソルを移動させて

 /dev/mmcblk0p4 /mnt/SD ext4 defaults 0 0

と入力、その後「ESC」「w」「q」と入力する。これでファイルの修正が終了する。次に、このパーティションがvolumioに見えるように

 cd /var/lib/mpd/music
mkdir /mnt/SD
ln -s /mnt/SD /var/lib/mpd/music/SD

 このディレクトリがネット上のWindowsからも見えるように

 vi /etc/samba/smb.conf

 開いたファイルの最後に

 [share]
comment = MPD directory (/mnt/SD)
patrh = /var/lib/mpd/music/SD
read only = no
public = yes
follow symlink = yes
wide links = yes
create mode = 0777
directory mode = 0777
share mode = yes

を入力、その後「ESC」「w」「q」と入力する。これでファイルの修正が終了する。これが終わったら

  /etc/init.d/samba restart

と入力。すぐに返事が帰って来る。
 ここまでやると、PCからファイルコピーの要領でSDカードにアクセスできる。現実には予定していたよりも少ない容量しか認識できないので、今後の調査が必要な部分である。

 アップデートもあるといけないと思ったら、案の定すでに大量のアップデートがあった。

  apt-get update
  apt-get upgrade
  reboot

 結構時間がかかるが、これでひとまずアップデートも終了。

 音出ししてみるが、Raspberry Piのヘッドフォン端子からの音にはノイズがかすかにまじり、まあ、聞こえるという程度。それでも192kHz24bitが再生できるのだから上等だ。外付けのDACがあれば問題ないだろう。また、筐体に組み込むのなら、Raspberry PiとDACのデジタル・アナログ電源はそれぞれ別(トランスも含めて)にするほうがいいだろう。B+のスイッチング電源は嫌われものだが、ポータブルにこだわらないハイレゾプレーヤにするのなら、十分勝算はありそうだ。

 終了するときはMENUからPOWEROFF。

 次回は確保できなかったmicroSDの容量の件を考えてみることとする。

volumio設定ミス2014年09月04日 22:36

 確保したSDカードの容量が不足していた原因が判明。

 /etc/fstabに追加記載するところで、

  /dev/mmcblk0p4 /mnt/SD ext4 defaults 0 0

とすべき所を、何を血迷ったのか

  /dev/mmcblkop4 /mnt/SD ext4 defaults 0 0

とやっていた。mmcblk0p4はあっても、mmcblkop4などはないので、マウント失敗だったわけだ。「0」と「o」のミス。まあ、うまくいかない時のミスなんて、こんなつまらないものであることがほとんどだ。
 /etc/fstabを記載しなおして再起動し、sshでvolumioにログインして
dfコマンドで確認すると、ちゃんとマウントできていた。もちろんきちんと正しい容量でアクセスできている。

 前回明示していなかったが、私のPCはubuntuである。したがって、コマンド等はすべてLinuxとなっている。Windows環境とは違うので、注意が必要だ。

全国学力テストで校長名を公表2014年09月05日 22:43

 静岡県知事が小学校の全国学力テストで、全国平均を上回った学校の校長名を公表したという。

 その理由が「学力の問題は先生の責任であるとともに功績でもあることを理解してほしい。テストは受ける以上、結果は出すべきだ」というものだったという。

 なんとも首を傾げる理屈だと思う。テストの成績は、答案用紙に正解を記入したものの功績こそが第一。つまり子供こそが功績をあげた第一人者ではないのか。もちろん結果を出したのも、教師ではなく子どもたち自身だ。教師は子どもたちに結果を出すためのチャンスを与えたに過ぎない。

 立派な授業をしたから、子どもたちが答案用紙に正解を書くとは限らない。そんなに甘い話が通用するなら、全国統一の「学習指導要領」に則って、右に倣えで授業をしているどの教員からでも平等に「正解を書く」チャンスを与えられているはずの子どもたちは、みんな高得点を取るはずだ。だが、現実に同じ授業を受けていても、子どもたちの答案の得点は同じにはならない。学力は啐啄同時が基本。教師だけがテストでの高得点の功績を得られるはずはなく、成績は子どもたちに強く依存する。(もちろん教員の側に問題があっても成績は出ないが…)

 ましてや校長を顕彰するなど、お門違いではないかと思う。まず顕彰するなら、見事な学力を身に付けることが出来た子どもたちこそが顕彰されるべきだし、子どもたちに学力を身に付けるチャンスをきちんと与えた現場教員が次に顕彰されるべきだ。もっとも、子どもに学力を身に付けるチャンスを与えるのは教員の職責なのだから、これは当たり前の仕事をしているに過ぎない。せいぜい「慰労」と言ったところで十分だろう。

 校長は管理職として、教員が「子供に学力を身につけるチャンスを与える業務に教員を専念させることができる経営能力」を顕彰…いや、これも校長の職責なのだから、やはり「慰労」止まりだろう。

 当たり前の職責を果たした人間を、ことさら「顕彰」する意味は、当たり前の職責を果たす人間が希少性を持っているということに他ならない。ないしは「当たり前の職責」を果たすことが非常に困難な状況がある場合も同様。これは任命権者に大きな問題がある状態と言える。公立学校の教員の最高任命権者と言えば…

 学力を身に付けるのは「子ども自身」だ。それを基準に「校長」を顕彰する、つまり人事評価するという発想は、子どもの学力を校長や教員の人事査定の道具にすること、つまり教育の視線が子どもではなく教員の評価に向いていることの証左だ。「うちの学校の生徒の成績がいいのは、教員が偉いからだ」なんて、こんな傲慢な話などありえない。「うちの学校の生徒の成績がいいのは、生徒が素晴らしいからだ」となるべきだ。今回の県知事の見解の根底には、教育に対する大きな倒錯があるように思えてならない。

 吉田松陰は明治維新の中核を担う人材を多く教育した教育者だが、当の本人は明治維新を見ることなく獄死した。教育者が第一線を去り、この世を去った後にこそ、その教育を受けた世代の真価が問われ、その延長線上に教育者の真価が問われる。教育は国家百年の計であり、たかが教員の勤務年数内という短期間に過大な評価や顕彰などが行われるべきではない。このような内輪の我ぼめは、大企業病や官僚主義の典型的な症状でもある。

 静岡県知事のこのような浅薄な考慮による顕彰に最も迷惑しているのは、顕彰された校長自身ではないのだろうか。文部科学省を全面的に応援しているわけではないが、今回の文部科学省の怒りは、メンツ云々を考慮に入れなければ、至極もっともなものだと思う。

volumioでwifi2014年09月06日 21:12

 Volumioで起動したRaspberry Pi B+にwifiドングルを認証させる。

 使ったのは近くの家電店で入手したLogitecのLAN-W150MU2AB。900円程度で手に入る、小型のものだ。

 このアダプタをUSBポートに差し込む。その後起動しても、起動して差し込んでも、アダプタのLEDは点灯、点滅を始めて、一発承認。

 あとはvolumioのsettingでnetworkを選び、無線LANの設定のところで、ESSIDとパスワードを入力すればよい。無線LANのAPから有線LANとは別のIPアドレスが振られる。その後有線LANを抜いておけば、無線で問題なくコントロールできる。

 次はスマホのテザリングにvolumioを無線でアクセスさせてみたい。うまくいけば、出先でもスマホとVolumioとバッテリーでスタンドアロン類似の動作ができるかも知れない。