「宇宙からの暗殺者」を観る2022年05月07日 16:26

 「宇宙からの暗殺者」を観る。1954年のアメリカ映画。モノクロ。

 まあ、50年代のアメリカのモノクロSF映画なのだから、当然といえば当然の、ツッコミどころ満載映画。巨大生物はトカゲやゴキブリの接写。エイリアンは妙ちきりんなタイツ服に意味不明の大目玉。当時のアメリカSF映画といえば、まあこんなものだったのだろう。

 ちなみに1954年とは、東京をあの「ゴジラ」が暴れまわって火の海に変えた年。クオリティの差は歴然としている。「世界のツブラヤ」と尊敬されるのも当然だとつくづく思う。貧しくてもそういう遊び心と創意工夫で魅力的なコンテンツを生むのはこの国の歴史の一部だ(歌舞伎しかり、マンガしかり、アニメしかり、ゲームしかり)。だが、これが「儲かる」となるととたんに凋落してしまう(そしてそこから脱却するべくあがく)。

 あがきながらしぶとく甦り、生き延びるのもこの国のお家芸か?