軽い言葉2022年06月07日 20:39

 ここしばらく、財界人の失言やツイッターでの不適切投稿が多いと感じる。

 思いつきをわずか100字少々で発信するツイッターというサイトで一国や世界の政治を、経済を語るのは、本当に適切なのか。ユーザーが多いから、支持を集められるからと言うが、そんな発言を支持する判断もまた、本当に適切なのか。

 ひらめきで発する100字あまりの言葉に、国や世界を支える重さがあるのだろうか。

 かつて「あー、うー」と揶揄された政治家がいた。彼曰く「みなさん、私をあー、うーとおっしゃるが、どういうお話をどういう言葉で話せばみなさんにきちんと伝わるか、考えているとつい、あー、うーとなってしまうのです」。

 失言連発の政治家や財界人の発言やツイッターの投稿と、「あー、うー」と、どちらの言葉のほうが重いのか、軽いのか。言葉の軽さは思考の薄さの裏返しでもある。どちらの発言者に、自分や自分の家族の命と生活を預けるべきか。