グレンタレットを飲む2017年11月25日 21:55

 久しぶりにシングルモルトを飲もうと、行きつけの酒屋に行って驚いた。

 普段飲みのモルトにしていた「グレンリヴェット」の値段が倍近くに跳ね上がっている。おいそれと買えるような値段ではない。お馴染みの「グレンフィディック」はあいにく品切れ。気がつけば「ボウモア」も「ラフロイグ」も軒並み高騰。懐具合と相談しても、少々苦しい。

 売り場に目線を泳がせることしばらく、ふと見慣れないボトルが目についた。それが今回飲むことにした「グレンタレット」。最近入荷するようになったらしい。値段も以前の「ボウモア」や「ハイライドパーク」ぐらいで、まあ、なんとかなりそうなところで収まりそうだ。

 スコットランド最古の蒸溜所で作られているこのシングルモルト、色は明るい黄金色。口に含むとモルトの香りやバニラの香り、フルーツの香りが広がる。僅かな苦味とオイリーな味の刺激が特徴的だ。スモーキーな感じもしっかりあって、色から想像するよりしっかりとしたボディを持っている。フィニッシュもしっかり残り、じっくりと楽しめる。

 財布にはちと重いが、新しい普段飲みというより、ちょっとしたご褒美飲みに良さそう。

JAMESONを飲む2017年04月25日 23:22

 アイリッシュウィスキー、JAMESONを飲む。

 アイルランド出身の知り合いに、旨いから是非飲めと勧められ、値段も2000円程度と、まあまあなところだったので購入した。

 3回蒸留のブレンデッド・ウィスキーで、ピート臭などはなく、すっきりした飲み口。癖がなく飲みやすい。アイシッシュコーヒーに入れたり、カクテルベースにしたりなど、ニュートラルな味を活かしていろいろな使われ方もしているようだ。

 グレンフィディックのようなハチミツ感はなく、グレンモーレンジやグレンリベットに時折感じる金属感もない。オーヘントッシャンほどのクリア感でもなく、甘みとほんのりとした苦味を感じる。総じてとんがったところがない、それでいてウィスキーの存在感はしっかりとしている。日本のウィスキーに時折感じる、無個性的な味とはちがう軽めのテイストで飲みやすい。加点法で取り立てて凄いというところはないが、減点法では満点に近くなる感じだ。ハイボールにしてもいける。

 おとなしく、それでいてツボは外さない。安定パイのようなウィスキーで、普段飲みには最適だろう。

The Glenturretを飲む2017年02月16日 22:00

 The Glenturretが手に入った。10年もの。最古の蒸留所(1775年創業)で生み出されるシングルモルト。さっそく試してみることにする。

 色は薄い金。香りは華やかなハチミツやバニラの香り。口に含むとふわっとした甘さ、その後オイリーな刺激がくる。エステル臭やバニラ臭、かすかに柑橘系の香りも感じる。その後、モルトの香り。スモークの香りもかすかに遠く感じる。

 後味も、わずかに引くが、すっきりとしている。甘さに媚びず、かと言ってゴリゴリと力押しもせず、人当たりがいいが、どこか筋の通った凛とした佇まい。さすがに長い年月生き延びてきただけのことはある。

 大事に、でも肩肘張ったりせずに飲みたいモルト。

ジョニー・ウォーカー 赤ラベル2017年01月04日 22:44

 ジョニー・ウォーカーの赤ラベル、通称「ジョニ赤」を飲む。

 なにせ安かった。ホワイトホースよりも更に安い。かつての高級ウィスキーもこうなると庶民の味方となってくれる。

 最初に来る味覚は「辛い」。アイラ系のモルトのパンチがガツンとくる。オイリーで潮っぽく、かすかに甘みが残る。そのあと、モルトの香り、スモーキーテイストもやや強めか。

 アイラモルトが好みなら、悪くない。だが、ジャパニーズウィスキーやハイランド系モルトが好きな人、バーボン党には合わないかもしれない。まだ角が取れないとんがり具合は値段相応かとも。

 ジョニ黒の影で存在感が薄い気もするが、これはこれでいい酒だ。

今年のボジョレー2016年11月19日 23:23

 今年のボジョレーヌーボーを試してみた。

 ここ数年、ワインというよりグレープジュース感が強かったように記憶しているが、今年はしっかりとミディアムボディのワインになっている感じだ。

 気持ち、アルコールの回りも早いようで、例年のようにグイグイいって後で足を取られるようなこともない。しっかりしたワインになっている。今年はぶどうの熟し方が早かったというから、果汁からワインへと変化していくのも早かったのかもしれない。