「大人になれ」とはいうものの2023年10月13日 21:18

 青く真っ直ぐな物言いをする若者に対して使われる常套句、「大人になれ」。

 大人になった結果が、自分に都合のいい言い分をまくし立て、自分の失態や恣意的行動と権力欲、自己中心的保身に明け暮れ、権力を盾に己の欲望のままに他者を貪り、わけのわからない詭弁を弄し、都合が悪くなると(下手をすればこの世から)逃げ出す。

 立派な大人もあったものだ。そんな「大人」が作った社会は、どこの国でもすでにガタが来ている。それでも権力を貪りたい大人は「強い国を取り戻す」「美しかった国を取り戻す」と、自分の恣意的欲望を理想とすり替え、同じ欲望を求める連中と徒党を組んでやりたい放題。国や社会がどうなろうと、「大人」は「悪いのは他の連中で自分ではない」と言い訳をする。悪知恵がある分子供のわがままより高等ではある(別の言い方をすればたちが悪い)。

 この国でもそういう「大人」と、その「大人」にしがみついて甘い汁を吸いたい連中がぞろぞろいる。だからそういう「大人」が「票」や「支持」という錦の御旗を振りかざす。いや、この国だけではない。世界中どこでも、これまでもずっとそういう構図は続いている。政界も、芸能界も、またしかり。

 そして、その構図は多くの人々を道連れにして、音を立てて瓦解している。

 焼け野原の瓦礫の山から最初に立ち上がるのは、やはり「大人」か、「大人」の階段に片足をかけた連中か。それともこれまで現れてこなかった人々か。

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