気が抜けた2023年09月30日 22:07

 半年がかりのプロジェクトがやっと終了した。片付けも終わり、帰宅したのは昨夜2300過ぎ。さすがに気が抜けた。

 体調にも若干不安があるので、昨夜はシャワーを浴びてすぐに寝た。今日は休日、すこしのんびりできた。

いつまで経っても猛暑2023年09月28日 21:12

 いつまで経っても猛暑だ。

 朝晩はいくらか過ごしやすくなったとは言え、日中は相変わらず熱中症注意。夜明けは日に日に遅くなり、日没は日に日に早くなっているのに。

 ことしも秋はすっ飛ばされたまま冬になるのだろうか。それとも冬も暖冬になるのだろうか。予報では暖冬らしい。かつては酷暑のあとには厳冬だったとおもうのだが…

 地球温暖化か。


ゾンビはコワイ2023年09月27日 21:29

 カネや人気(得票率とも言う)が権力の裏付けとなる。「札束で顔をはたく」などというゲスな行為を表す言葉がすっかり死語となってしまって久しい。資本主義の世の中ではそうなるのも当然と言えば当然か。

 最近は「いいね」などというお手軽な集票システムで自分の支持者がカウントできる。お手軽な支持者はお手軽な支持しかしないのだが、それを勘違いして自分が権力を持っていると妄想し、暴走するこまった勘違い人間も少なくない。

 死んでしまえば過去の権力による腐敗三昧はチャラになるなどという風潮も散見される。死のうが生き延びようが、悪いものは悪い。それをきちんと見極めないと、死者が残した既得権益という腐臭紛々とした権力の恣意的濫用に人々は群がり、貪るようになる。蝗が食い尽くしたあとの耕作地には何も残らない。

 権力者の欲望天国など、醜悪極まりない。まさに腐敗した肉体で数の論理でのさばるゾンビそのものだ。アメリカ映画にやたらゾンビ物が多く制作されるのも、そしてこの国でもゾンビを扱うサブカル作品(鬼滅の鬼も類似)が多く享受されるのも、権力・既得権益ゾンビが現実にウヨウヨいるからなのかもしれない。リアルな現実を痛烈に批判するのに、サブカルほど都合のいいものはない。なぜなら、ゾンビ程度の知能しかない連中に、サブカルが得意とする隠喩やほのめかしは理解できないからだ。

 だが、サブカルもゾンビに犯されてしまったらどうなってしまうのか…

税収増加?2023年09月26日 21:57

 税収が増加するから、国民に還元するなどという話が流れてきた。

 どのぐらい収入が増えるのだろうか。1億人に一人100円還元すると単純に考えて100億円。一人10000円なら1兆円だ。そんなに税収がアップするとは思えない。どんなに頑張っても一人1年数千円平均だろう。もちろん還元対象にならない国民もいるだろうが。

 それより、本来違法税制だが、「金が足りないからお目こぼし」してもらっている二重課税のガソリン税をどうにかしたほうがよほど良いだろう。マイカー所有者の問題だけではなく、運送業や公共交通機関、農業・漁業・林業、政府の大好きな観光業などあらゆる分野に関わる問題だ。基礎控除額も同様。教員の定額働かせ放題の手当よりももっと古い基準で据え置かれたままだ。年間26万円で1年間、憲法が保障する「健康で文化的な最低限の生活」ができるものならやってみるがいい。税収増を待つより、本来むしってはいけないはずの税金を是正するほうがよほどマシだ。

 税収が減るのと、増えた税収を還元という形で支出するのと。当然後者のほうが実入りはいいのだろうが。

「赤と黒」を観る2023年09月25日 21:52

 「赤と黒」を観る。1954年のフランス映画。監督はクロード・オータン=ララ、主演はジェラール・フィリップ、ダニエル・ダリュー。

 前編・後編で構成される192分の完全版。原作はもちろんスタンダール。職人の子だが、才能があり野心家でもあるジュリアン・ソレルが、ナポレオン失脚後の閉塞した階級制社会で、階級を超え、名声を得るために聖職者を、そして最後には軍人を目指しながら、その激しい性格と自尊心がもとで破滅していく話。

 自意識過剰で社会への不満を溜め込み、追い詰められるとキレて、そのくせ恋に落ちると後先が見えなくなる。カッとなると暴走する。まるで現代の若者そのものだ。これを往年の二枚目俳優ジェラール・フィリップが演じるとなると、そこに知性と気品が備わってくるのがまた不思議だ。彼に入れあげてしまう女も、おかげで不自然な感じがしない。

 映画は小説内世界の映像化という、一種のメタフィクション的構造で作られているが、これはかつての名作文学の映画化ではよく行われていた手法でもある。さすがに3時間超えの作品だけに、昔ながらの中休みがあるのも懐かしい。

 前半よりも後半のほうがややボリューム感に欠けるきらいはあり、現代の感覚からすればテンポもゆったりなのだが、その分観客が考えたり、ハラハラしたりする(要するに今は受けなくなった、観客に適度なストレスを与える手法)楽しみもある。往年の名画、往年の美男・美女俳優をゆったりとした気持ちで楽しむのに最適な作品だし、もちろんそれに値する名画であることは間違いない。