009新作制作発表2015年05月26日 22:42

 「サイボーグ009」誕生50周年で、新作が制作されるらしい。

 前作のような大幅なキャラクターの変更と3DCGとは違うようだ。

 原作と四つに組んだ作品であれば良いと思う。

 ただ、最近の10代は、すでにあの原作を「重い」と感じるようだ。普通のシリアスマンガ数冊分の重さを一つのストーリーで感じるらしい。

 重さを感じることができるほどの力があればともかく、すでに10代の子どもたちには「歯が立たない」マンガとなり始めているのだろうか。

 ならば、20代、30代、それ以上の世代は、あの作品をどれほど真正面から受け止めることができるのだろうか。

 「サイボーグ009」でマンガに開眼した私にとっては、寂しい限りだ。

コメント

_ TOS/V RE ― 2015年05月26日 23:30

はじめまして。
40代の私にとっても009は印象深く、子供のころに影響を受けた
漫画です。むさぼるように読んでいた、あの頃を思い出します。

昨今の漫画は面白いものはありますが、リアルさや設定の緻密さ、
科学的裏付けがないと、受け入れられない、受け入れられにくい、
という傾向があるように思います。(個人的見解ですが)

それはそれで、よいですが、漫画本来の素朴さ、シンプル化したからこそ
見えてくるストーリー、訴求するテーマ(重さ?)などがあり、
シンプルさゆえに際立ってくるものがあるのではないかな、と思います。

自分の子供たちには、昔の名作漫画のよさも伝えていきたいなぁ、と
考えてます。

_ クロウフィールド ― 2015年05月27日 18:56

はじめまして。
コメントありがとうございます。

そうですか。あなたも子ども時代にお読みになって、影響を受けたのですね。

たしかに最近のマンガは、設定やリアルさを追求する傾向にありますね。さもなければキャラクター人気で引っ張るようなものが主流のようです。もともとオーバーに脚色されがちなマンガですから、そのままのテイストで映像化して鼻白む思いを持つことも多いですね。

リアルさや世界観はたしかに重要ですが、それらが「シンボル」として機能していることに注目する読み方は、マンガに対してはあまり一般化していないのではないかとも思います。

石ノ森萬画は、テーマを読者に投げ渡し、読者自身が作品と向き合うことを求めることが多いので、大量消費娯楽に慣れた現代人には受けとめづらいのかもしれません。

シンプルだからこそ、シンボルとして機能し、読者に読みを深めさせるということは事実ですね。浅くも深くも読めて、いろんな享受の仕方が楽しめる、それが良質のマンガの要件なのでしょう。

石ノ森氏の死後、実は私はマンガがすっかり苦手になってしまっています…氏の作品を凌駕していると思えるマンガに出会えなくて…

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