見通しの立たない日々2023年07月09日 15:18

 予言者ではないので、未来のことなど、3秒先もわからない。

 それは大抵の人間が同じだろう。だから人は「明日があるさ」とばかりにルーティーンに未来を組み込もうとする。そうしないと不安だし、メンタルが保たない。

 だが、残念ながら世界や自然は人間の都合や妄想に付き合ってくれない。想定外のことなど日常茶飯事で、想定の中での未来などないほうが当然だ。まして人の作った社会ですら変動が激しく、変化が早いのだから始末が悪い。どこかの映画で「私、用意周到なの」という決まり文句を「口癖」とばかりに連呼しながら、たいてい予想外のエラーになっているキャラクターがいたが、周到に用意しても裏切られることのほうが当たり前だ。

 そう思えば、大抵のことに動じなくてすむだろうし、多少の想定外は楽しむこともできる。それでも不安にかられることのほうが多い。「あしたはどっちだ」どころか、「あしたはあるのか?」と問わねばならないのは不安だが、それに付き合っていかなければ仕方がない。そこにオカルトやカルトが付け入る隙もできる。よくよくメンタルをしっかり保たなければ。

 生きにくい人が増えているはずだ。