学術会議 ― 2023年04月21日 21:57
世界中のノーベル賞受賞者からも非難され、学術会議のメンバー任命や運用に関する法案の提出が今国会で見送られることになった。
前政権の懐古・国粋の香りが漂うような状態では、意に染まないものを排除する傾向は強かった。言うことを聞かなければ「美しい日本を汚す」だの、人事権を振りかざして「忖度」を求めるだのと言ったことを、「一強」という限りなく「独裁」に近いスタイルで推し進めようとしていたから、その対極に本来あるはずの「学術」が目の上のコブと感じていたのだろう。
そんな前近代的な所業が先進諸国を名乗る国や社会でまかり通るはずもない。
それでも「国の金を出すんだから、国の言うことを聞け」「言うことを聞かない連中に国の金を使うと、納税者が納得しない」などと、しみったれた銭金勘定であれこれ言う者もいる。そういう根性でそろばんを弾き続けた結果が「IT一人負け」「周回遅れ」日本を生んだことへの理解も反省もない。本当に貧困状態なのだ。だから「貧すれば鈍する」状態になっている。
学問は常識の斜め上を攻めるものだ。同時代的についていけない、理解できない人間も多い。だが、その斜め上がなくなると、社会は頭打ちになり、衰退する。斜め上が見えない多くの人に、斜め上の価値が理解できるはずもない。理解するには「学問」しなくてはならないのだが、得点率至上主義の受験勉強では「斜め上」にはたどり着けない。だから教育は変わりつつある。
本当に国の未来を考えるなら、国の金で政治家の耳が痛くなるような学問をガンガンしてもらうべきだ。そうして初めて国の「斜め上」にある未来への道筋を政治家が考える道筋もできる。株に投資することができるなら、学術にも投資すべきだ。もっとも見返りが自分の生きている間に来ないのがイヤだというのなら仕方ないが。
前政権の懐古・国粋の香りが漂うような状態では、意に染まないものを排除する傾向は強かった。言うことを聞かなければ「美しい日本を汚す」だの、人事権を振りかざして「忖度」を求めるだのと言ったことを、「一強」という限りなく「独裁」に近いスタイルで推し進めようとしていたから、その対極に本来あるはずの「学術」が目の上のコブと感じていたのだろう。
そんな前近代的な所業が先進諸国を名乗る国や社会でまかり通るはずもない。
それでも「国の金を出すんだから、国の言うことを聞け」「言うことを聞かない連中に国の金を使うと、納税者が納得しない」などと、しみったれた銭金勘定であれこれ言う者もいる。そういう根性でそろばんを弾き続けた結果が「IT一人負け」「周回遅れ」日本を生んだことへの理解も反省もない。本当に貧困状態なのだ。だから「貧すれば鈍する」状態になっている。
学問は常識の斜め上を攻めるものだ。同時代的についていけない、理解できない人間も多い。だが、その斜め上がなくなると、社会は頭打ちになり、衰退する。斜め上が見えない多くの人に、斜め上の価値が理解できるはずもない。理解するには「学問」しなくてはならないのだが、得点率至上主義の受験勉強では「斜め上」にはたどり着けない。だから教育は変わりつつある。
本当に国の未来を考えるなら、国の金で政治家の耳が痛くなるような学問をガンガンしてもらうべきだ。そうして初めて国の「斜め上」にある未来への道筋を政治家が考える道筋もできる。株に投資することができるなら、学術にも投資すべきだ。もっとも見返りが自分の生きている間に来ないのがイヤだというのなら仕方ないが。
最近のコメント