ゾンビはコワイ2023年09月27日 21:29

 カネや人気(得票率とも言う)が権力の裏付けとなる。「札束で顔をはたく」などというゲスな行為を表す言葉がすっかり死語となってしまって久しい。資本主義の世の中ではそうなるのも当然と言えば当然か。

 最近は「いいね」などというお手軽な集票システムで自分の支持者がカウントできる。お手軽な支持者はお手軽な支持しかしないのだが、それを勘違いして自分が権力を持っていると妄想し、暴走するこまった勘違い人間も少なくない。

 死んでしまえば過去の権力による腐敗三昧はチャラになるなどという風潮も散見される。死のうが生き延びようが、悪いものは悪い。それをきちんと見極めないと、死者が残した既得権益という腐臭紛々とした権力の恣意的濫用に人々は群がり、貪るようになる。蝗が食い尽くしたあとの耕作地には何も残らない。

 権力者の欲望天国など、醜悪極まりない。まさに腐敗した肉体で数の論理でのさばるゾンビそのものだ。アメリカ映画にやたらゾンビ物が多く制作されるのも、そしてこの国でもゾンビを扱うサブカル作品(鬼滅の鬼も類似)が多く享受されるのも、権力・既得権益ゾンビが現実にウヨウヨいるからなのかもしれない。リアルな現実を痛烈に批判するのに、サブカルほど都合のいいものはない。なぜなら、ゾンビ程度の知能しかない連中に、サブカルが得意とする隠喩やほのめかしは理解できないからだ。

 だが、サブカルもゾンビに犯されてしまったらどうなってしまうのか…

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