恐ろしい事件2023年05月25日 22:07

 発砲事件で、3人の犠牲者が出た。さらに犠牲者は増えるかもしれない。

 犯人は民家に立てこもっているらしい。発砲音らしいものも数度聞こえたということだ。詳細は不明なので、現時点で踏み込んだ話はすべきではない。

 恐ろしい事件だが、こういう事件はそういえば70年代にも起きていたような気がする。オイルショックの不景気、高度経済成長が終わりを告げたころのことだ。

 80年代、バブルが弾けた前後にも異様な事件は起きた。今も世相は暗く、重い。

 すでにマスコミも社会的弱者への配慮を忘れつつある。海外旅行でマイルをためてお得に暮らす「マイポ活動」なるものを報道しているが、海外旅行でマイルを溜め込めるようなゆとりのある連中はいざ知らず、多くの国民はそんなゆとりのない低賃金にあえいでいるではないか。なんとも脳天気なことである。

 今回の事件がそういう文脈で起きたのかどうかは定かではないが、現時点では可能性は否定できない。たとえ今回の事件が単なる異常な犯罪行為であったにしても、いずれにせよ今の脳天気なマスコミに、追い詰められたり、虐げられたり、無視されたりしている人々が凶行に走ることを本気で食い止めることができないのかと大衆に語る力があるのか。報道に相応の重みが生まれるのか。事件も恐ろしいが、マスコミも恐ろしい。