Frontera Premium Night Harvest Redを飲む2023年05月30日 22:10

 近場のディスカウントショップで何の気なしにワインの棚を見て目についたのがこれ。

 Frontera Premium Night Harvest Red

 プレミアムという言葉は日本人が大好きで、その名前だけで高級品と思い込みがちなのだが、実際には名前負けしているものが多いのが実態なので、その部分は無視。Fronteraはチリワインのリーズナブルなブランドで、悪くはないというイメージのワイン。Night Harvestというのが興味を引いた。なんでも夜間にのみ収穫したぶどうを数種使って仕込んだということ。なぜ夜がそんなに売りなのかというと、気温が低い時間に収穫するというのがポイントらしい。

 とはいえ、このクラスのワインに能書きであれこれ詮索するのは野暮というもの。外れても懐はそんなに傷まないし、当たればめっけ物だ。一本購入して早速飲んでみた。

 香りはまあまあ。悪くない。最初の一口の感想が「甘い!」果実の甘みが残っている感じだが、国産ワインでよくあるあのベタベタした甘さではなく、スッキリとあとを引かない甘さ。ボディは重すぎず軽すぎず。渋みはさほど強くないが、甘みをベタつかせない程度は渋い。辛口の吟醸酒よりはフルーツ感を感じる甘さ。飲みやすいのでワイン初心者にはうってつけかもしれない。

 食虫酒としては、この甘さと重さが料理によってはぶつかるかもしれない。むしろ食前酒、食後酒のほうが向いているか。いずれにせよ1000円未満で買えるワインとして、文句をつけるところはない。今回は当たりだったようだ。