専門家?2023年05月31日 21:27

 幼児が保育園でりんごを食べて喉につまらせるという事故が起きている。

 報道では「専門家」と称する人物が離乳期の幼児にはりんごを加熱してすりおろすのがよいとかたったなどという報道がなされているのだが…

 食は「専門家」の知見がないと危険なものなのだろうか。専門家は少数の知識人であり、彼らの助言がないと安全な食が保証されないとなると、これは大問題だ。専門家が立ち会うか、準備しないと幼児の食事はそんなに危険を孕むものになるというのか。

 専門家なる存在があろうがなかろうが、人はものを食わなければ生きられない。専門家の意見を報道するより、専門家が指導しないと乳児に食事すら安全にしてもらえない社会のほうが問題ではないのか。

 必要なのは「専門家」によるスキルの独占と小出しではない。「専門家」の存在を無意味にする、「生きる知恵」の共有化だ。