「泥棒成金」を観る2018年12月13日 22:52

 「泥棒成金」を観る。1955年のアメリカ映画。監督はサスペンス映画の巨匠、アルフレッド・ヒッチコック。この作品でもいつものごとく、ちゃっかりカメオ出演している。

 第二次大戦前、金持ちからしか宝石を盗まない「義賊」として、「猫」と呼ばれた主人公、ジョン・ロビー。逮捕されたが、大戦中のレジスタンス活動によって事実上の御社を勝ち取り、仮釈放とは言いながら、悠々自適の生活。まさに「泥棒成金」である。

 ところが、そんな彼の手口そっくりの犯罪が頻発、警察の手がさっそく伸びてくる。いまは構成してレストランを経営し、そこで働いている昔の仲間たちも、彼の仕業ではないかと疑っている。身に覚えのないロビーは、自分の潔白を証明するため、真犯人探しを始めるが…

 作品は若干コメディ仕立てで、肩の凝らない娯楽作品としてきちんと完成している。誰が見ても楽しめる佳作。

 ヒロインはグレース・ケリー。この作品の翌年にモナコ公国のレーニエ大公と結婚し、グレース王妃となる。ヒッチコック映画のヒロインとしても有名な美人女優だった。