「ウィジャ・シャーク /霊界サメ大戦」を見る ― 2022年02月14日 20:31
「ウィジャ・シャーク /霊界サメ大戦」を観る。
もう、タイトルからB級、いやC級臭がぷんぷん漂ってくる。そしてその予想は裏切られない…いや、裏切っているか…この映画をB級やC級と呼んだら、B級・C旧映画が激怒する。
タイトルのウィジャは、ウィジャ盤のこと。日本で言うところの「こっくりさん」、あれである。このあたりで話の筋は見えてくる…そう…こっくりさんでサメの霊を呼び出して…という筋立てだ。別にネタバレも何もない。タイトルの原題もそのものズバリなのだから。
で、この「こっくりサメ」…ひたすら…萎える。どう見ても手をつっこんで親指と他の指とで口をパクパクやる、あのマペットそのもの。サイズ感も全くわからない。でかいのか、小さいのか…
人は、襲う。なんでも「ハラペコ(hungry)」なのだそうだ。一瞬スプラッタと思えば思えないこともないような演出が一度だけあるが、あとは人間に近づいて…「カプリッ」という音を立てる…そう、あのコーン型のチョコをかじるときの効果音である。
一応サメ映画なのだから、水着の女性は…いる。残念ながら、お色気要素は、ほぼない。鬼娘のラムちゃんのお色気にも遥かに及ばない。毎回胸ボタンでドキドキさせられた「ビジンダー」(これが出ること自体、古いなぁ)にも及ばない。
イチャつきカップル…というより、バカップルが最初に襲われるのだが、逃げっぷりがなんともジョギングモード。もう一組のカップルに至っては、ホンダ・シビックを延々と洗っているばかり。おまけに彼氏はいつの間にかフェイドアウト。そう、文字通り、フェイドアウト。彼女は中盤で「カプリッ」…青春ホラー物の定石も見事にそらしてくれる。
「こっくりサメ」なのに、反撃にはパンクファッションに身を包み、やたらショットガンをぶち込むヒロイン。それで大丈夫なら誰も苦労しない。そして最後の「霊界サメ大戦」は…いや、あれは「大戦」ではなく、ただの小競り合いでしょう…ぶっ飛ぶ戦いではあるが…
チープな映画と言うと、本当にチープな映画が怒る。キッチュな映画と言えば、本当にキッチュな…以下略。エド・ウッドの映画ほどのぶっ飛び具合もない。間違っても映画館で正規料金を払って観てはいけない。こういう映画は、サブスクでお菓子摘みながら、バカっぷりを楽しむための映画だ。その意味ではファミリー向けかと…
この映画から「ファミリー向け」属性を剥ぎ取ったら…あの究極の「死霊の盆踊り」になるのかもしれない。そこにもたどり着けない半端な感じも、なんとも…
そうそう、もう一つ特筆すべきは、エンドロールの遅さと長さ。わずか70分の映画で、オープニングとエンディングはガッツリ水増しモードである。内容ではなく、存在そのものを笑う映画。一発芸連発のお笑い番組と比べると、存在そのものはこちらのほうが凛として立っているのかも。
広い心で観て楽しむ映画。心がギスギスしすぎると、こういう映画を受け入れるゆとりもなくなる。
最後に…存在そのものが笑える映画を作ってしまった困った人たちも、やはりあの大統領は嫌いだったのか…それとも、あの大統領もこの映画と同じ程度の「笑える存在」だと言いたかったのか…前者だろうなぁ、やっぱり。
もう、タイトルからB級、いやC級臭がぷんぷん漂ってくる。そしてその予想は裏切られない…いや、裏切っているか…この映画をB級やC級と呼んだら、B級・C旧映画が激怒する。
タイトルのウィジャは、ウィジャ盤のこと。日本で言うところの「こっくりさん」、あれである。このあたりで話の筋は見えてくる…そう…こっくりさんでサメの霊を呼び出して…という筋立てだ。別にネタバレも何もない。タイトルの原題もそのものズバリなのだから。
で、この「こっくりサメ」…ひたすら…萎える。どう見ても手をつっこんで親指と他の指とで口をパクパクやる、あのマペットそのもの。サイズ感も全くわからない。でかいのか、小さいのか…
人は、襲う。なんでも「ハラペコ(hungry)」なのだそうだ。一瞬スプラッタと思えば思えないこともないような演出が一度だけあるが、あとは人間に近づいて…「カプリッ」という音を立てる…そう、あのコーン型のチョコをかじるときの効果音である。
一応サメ映画なのだから、水着の女性は…いる。残念ながら、お色気要素は、ほぼない。鬼娘のラムちゃんのお色気にも遥かに及ばない。毎回胸ボタンでドキドキさせられた「ビジンダー」(これが出ること自体、古いなぁ)にも及ばない。
イチャつきカップル…というより、バカップルが最初に襲われるのだが、逃げっぷりがなんともジョギングモード。もう一組のカップルに至っては、ホンダ・シビックを延々と洗っているばかり。おまけに彼氏はいつの間にかフェイドアウト。そう、文字通り、フェイドアウト。彼女は中盤で「カプリッ」…青春ホラー物の定石も見事にそらしてくれる。
「こっくりサメ」なのに、反撃にはパンクファッションに身を包み、やたらショットガンをぶち込むヒロイン。それで大丈夫なら誰も苦労しない。そして最後の「霊界サメ大戦」は…いや、あれは「大戦」ではなく、ただの小競り合いでしょう…ぶっ飛ぶ戦いではあるが…
チープな映画と言うと、本当にチープな映画が怒る。キッチュな映画と言えば、本当にキッチュな…以下略。エド・ウッドの映画ほどのぶっ飛び具合もない。間違っても映画館で正規料金を払って観てはいけない。こういう映画は、サブスクでお菓子摘みながら、バカっぷりを楽しむための映画だ。その意味ではファミリー向けかと…
この映画から「ファミリー向け」属性を剥ぎ取ったら…あの究極の「死霊の盆踊り」になるのかもしれない。そこにもたどり着けない半端な感じも、なんとも…
そうそう、もう一つ特筆すべきは、エンドロールの遅さと長さ。わずか70分の映画で、オープニングとエンディングはガッツリ水増しモードである。内容ではなく、存在そのものを笑う映画。一発芸連発のお笑い番組と比べると、存在そのものはこちらのほうが凛として立っているのかも。
広い心で観て楽しむ映画。心がギスギスしすぎると、こういう映画を受け入れるゆとりもなくなる。
最後に…存在そのものが笑える映画を作ってしまった困った人たちも、やはりあの大統領は嫌いだったのか…それとも、あの大統領もこの映画と同じ程度の「笑える存在」だと言いたかったのか…前者だろうなぁ、やっぱり。
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