「ジョン・ウィック:パラベラム」を観る2023年03月13日 22:43

 「ジョン・ウィック:パラベラム」を観る。ジョン・ウィックシリーズの第3作。チャド・スタエルスキ監督、キアヌ・リーヴス主演は変わらず。ストーリーも前作からほぼ連続している。

 前作で組織の掟を破ったジョン・ウィックは1時間の猶予の後組織から追放される。1400万ドルの賞金を懸けられた彼を、ニューヨーク中の殺し屋がおそう。中には抜け駆けを狙って追放時刻前に襲ってくる殺し屋も。そんな殺し屋を返り討ちにしながら、傷だらけで逃げるジョン。やがてかつてのしがらみを頼りにアメリカを脱出するが、組織の上部、主席連合は彼を許さない。また、ジョンに温情的な行動を取った組織の者を主席連合は粛清していく。

 殺戮に次ぐ殺戮だが、ここまで来るともう観る側も麻痺してしまう。もっとも「平家」という屋号の寿司バーはかなり日本人の目から見て苦しいか。寿司屋でふぐ刺し(ご丁寧に細ねぎを巻いて一切れ)もどうかと思うし、音楽がきゃりーぱみゅぱみゅのにんじゃりばんばんというのも笑ってしまう。日本人らしい板前殺し屋は妙な日本語を口走るし、なぜかジョンとの戦いはアクリルジャングル。ブルース・リーの鏡の間の戦いが下敷きなのは言うまでもない。

 裏切り、意外な展開、さり気なく前作、前前作から引っ張る笑いもファンサービスか。そしてラストシーン。当然次回作に続くわけだ。昔の映画の連続活劇のスタイルを受け継いでいるのも面白い。