自由と理想の国2023年04月05日 20:27

 かつて日本にとってアメリカは自由と理想の国と捉えられていた時代があった。もちろん実態はそんなきれいごとなど通用していなかったのだが、それでも憧れの国と考えていた日本人は少なくなかった。

 いまアメリカは、強弁と屁理屈とワガママがまかり通る社会に傾きつつある。自由を履き違え、強さへの盲信に突き進み、力による非賛同者への攻撃を正当化する主張がまかり通っている。

 アメリカに追随し、それを追ってきた戦後日本が同じ轍を踏むおそれは少なくない。自分の敵を「悪魔」の所業と言い出さない程度の宗教観の薄さが日本にはあるが、それを上回る「同調圧力」の強さが怖い。