NSX復活2016年08月25日 22:03

 HondaのNSXが復活した。

 かつて国産、アルミボディで攻めたスポーツカーと言うことで、一世を風靡した初代から、今回はハイブリッド駆動へと様変わり。馬力は2倍に、お値段は何と3倍、2370万円とのこと。夢のまた夢、まさに高嶺の花となってしまった。

 だが、それでもよいのではないか。

 手が届かないが、確かにそこにある至高の存在。その昔、模型屋の一番高いところに鎮座し、ホコリをかぶり、色あせた、誰が買うというわけでもない「大和」の1万円プラモのようなもので、手が届くはずもないが、あこがれと共に見上げる存在があればこそ、そこに夢が生まれる。

 あのあこがれの車が、今はこんなに手頃になって…という車種も存在する。あまりに手頃になってしまった車からは、あこがれも消え去ってしまうような気がする。

 見果てぬ夢、結構ではないか。見果てぬ夢も生めなくなったら、ものづくりは終わりのような気がする。NSXは採算があわない車になる危険性があるそうだが、算盤勘定だけではない、心をくすぐる魅力がある。