水の事故2016年08月31日 06:32

 各地で水の事故のニュースが相次いでいる。
 なんとも痛ましい事故であり、どうにかならなかったものかと心を痛めるニュースだ。

 しかし、このシーズン、水辺で遊ぶことは珍しいことではなかった。かつても子どもたちは子どもたちだけで川で遊んでいたはずだ。

 マスコミが発達した今、これだけのニュースが目に見えるようになった。かつて、どれほどの痛ましい事故が、われわれの目に触れないところで起きていたのだろうか。

kindle unlimited 本が削減2016年08月31日 22:22

 kindle unlimimedから、人気の本が欠落しているという。

 主に写真集や人気が集中している作品ということだが、元来月額1000円未満で10冊まで読み放題というのが、あまりに破格。さらに30日間はお試し無料なのに、amazonは書店に上乗せ支払いまでしていたという。

 そこまで大盤振る舞いをしても大丈夫と読んでいたのだろうが、残念ながら日本人の読書欲(写真集は読書というかどうか、疑問ではあるが)は、この胸算用を大幅に超えてしまったらしい。

 日本は世界の中で、書籍価格が低い国である。ペーパーバックの紙質に比べれば、日本の文庫・新書の紙質の良さは一目瞭然だ。第一持っただけで、すでにその重量が違う。ハードカバーに至っては、諸外国の価格に比べ、どう少なく見積もっても、20〜30%以上安いのではないだろうか。それでも読み放題に想定以上に人々が殺到している事実を、どう考えればいいのだろうか。

 写真集も含め、アダルト系に傾きのある書籍は、店舗での対面販売に抵抗がある。だから、そういったジャンルがkindle配信となれば、ニーズは高まるだろう。だが、それならアダルト系に近いジャンルのみでamazonの読み以上の購読があったのだろうか。一概にそうとも言い切れないのではないか。もしそうなら、すでに海外での読み放題サービスでも同様の傾向があり、対策も事前に講じられていると考えるのが自然だ。なにせ、エロは人類共通のニーズだから。

 とすれば、世界的には廉価と言われる日本の書籍ですら、すでに日本人の経済生活では高価でなかなか手が出せない状況になったと考えるべきではないだろうか。現に1000円を超えた文庫本がunlimitedで何冊も公開されている。月2冊もそういう本を読めば、すでにunlimitedが有料サービスになった後でも、元は取れている。

 もしunlimitedで読んだ本が、再読に値すると判断すれば、有料で購入すれば良い。しかし、今、読書人の懐具合はそれを許すほど豊かではない。今回の「パンク」騒動はそういう実態の反映ではないだろうか。

 見方を変えれば、それほど日本人は本に「飢えて」いるとも言える。読書離れと言われて久しいが、もしかしたら読書コスト(時間も含めて。電子書籍はちょっとした短い空き時間でも読書できる環境としては優秀だ。スマホをいじる時間が読書時間となるのだから)が高くなりすぎて、書籍購入離れを起こしていたというのが実情かもしれない。地方図書館も予算削減でなかなか蔵書が増やせないのに、読者の嗜好は多岐にわたり、とても対応しきれないという現実も考え合わせると、本当にこの国は豊かなのだろうかと首を傾げたくなる。

 エロい写真集ぐらい、大人がこっそりポケットマネーで買えるぐらいの経済的なゆとりが大衆に与えられていないのは、決して「豊か」な状態ではないだろう。ましてそれ以外の書籍なら言うまでもない。

 また、大衆が「定価ほどの価値を感じない」本がそれほど多いというのなら、それは「大衆」の知力が貧しいということなのか、それとも貧しい内容の本ばかりを売っている出版社の知力が乏しいのか。これもまた悩ましい問題だ。