年の瀬に2016年12月31日 08:49

 今年も大晦日だ。世の中では区切りの日ということになる。「去年今年貫く棒の如きもの」という句もあるが、長餅を飲むように日々を暮らすのも大変だ。一区切りはどこかでしなくては。

 今年もいろいろな災害が起きた。人災、天災。

 芸能界やスポーツ界のゴタゴタも多かった気がする。某グループの解散劇など、これまで暗黙の中にあった芸能界の前近代的システムの片鱗があらわになり、それに国内だけでなく周辺諸国からもネガティブな反応が出されている。スポーツ界でも勝利至上主義によって食い物にされる選手の人生や、前近代的権力構造による指導という名を借りた暴力や強要がいじめという形や薬物乱用という形でむき出しになってきた。

 昔は良かったなどという世迷い事は、今年の区切りでもうやめにしたらどうだろう。昔はそういうデタラメと、唾棄すべき権力欲の満足が半ば公然と貪れていただけだ。モラルが浸透し、多くの視点から物事が捉えられ、発信されるようになった現在、そういった汚れた既得権益は許されなくなっただけのことだ。都合の悪いことは、見なかったことにする、というほど世の中は牧歌的でも前近代的でもない。それに気づかない連中が時代遅れの行動をダラダラと続けた結果、世間から総スカンを喰らい始めただけのことだろう。モラルを学ぶのはどちらの方か。

 天に唾する言説かもしれない。自戒を込めて。来年も学び続けよう。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://crowfield.asablo.jp/blog/2016/12/31/8299056/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。