crowfield blog

　大相撲、また不祥事。

　芸能界でも引退騒動。

　まあ、スポーツも音楽も、なくても人間が生きていくうえで差し支えのない世界、言ってしまえば遊びのカテゴリーに含まれる活動である。それで生計を立て、人様の財布の紐を緩ませようというのだから、その苦労や努力たるや並大抵のものではないだろうし、バッシングもまた同様だろう。

　羨望やあこがれの対象は、その裏返しの嫉妬と憎悪の対象にも転換してしまう。だが、人は遊ばなければ豊かに生きていけない生き物だ。遊びは優先順位が一位にならないだけであって、無価値なものではない。一方で、遊びを極め、ショーとして世間に見せるのがプロであるのなら、その裏側をほじくり返して大騒ぎするのも、犯した罪を特別に槍玉に挙げて断罪するのも、見巧者としては野暮ではないのだろうか。

　遊びを見せるプロもレベルが低下して素人臭くなっている昨今、見巧者もまた減ってしまっているのだろうか。遊びは見せる側も観る側も、もっとゆとりが欲しいものだ。それでこそ「遊び」である。

　法に抵触するのなら、法の裁きに委ねればよい。人の感情は、当の本人にだってどうにもしようがない。スキャンダルを楽しむのは、どうも遊びとしては楽しくないとしか感じない。