「スタートレック:ピカード」を観る2020年02月01日 20:29

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 もちろん、タイトルのピカードは、TNGシリーズ、エンタープライズD、Eの館長であったジャン=リュック・ピカードのことだ。

 物語は劇場版スタートレックX、「ネメシス」の後の出来事となり、リブート版スタートレックで、こちら側の世界の出来事とされた、超新星爆発によるロミュランの母星崩壊を受けている。「ネメシス」の20年後、提督となり、その後の艦隊との意見の相違から退役、フランスでワイナリーを営んでいたピカードのもとに、ある女性が訪れるところから始まる。

 ピカードことパトリック・スチュワートはすっかり年を取っているが、矍鑠とした威厳はさすが。TNGで老けメイクをした回があるが、現実にもその方向に齢を重ねているのが興味深い。ワイナリーでピカードの世話をしている夫婦の耳があの特徴的な耳、バルカン人かと最初は思ったが、それにしては表情が豊か、そこでロミュラン人であることがはっきりとわかる。その後、火星での惨劇やロミュランに対する救援活動とそれに関する混乱、人工生命としてのアンドロイドの処遇、データとピカードとの関係に根付いたピカードの行動原理などが手際よく伝えられる。シリーズのファンならすんなり入り込めるに違いない。

 シーズン1は全10話だが、配信はまだ2話。だがすでにボーグ・キューブやピカードの疾病など、TNGとは切っても来れないボーグとロミュランの絡みが興味を引く。本国ではシーズン2の制作も決まったと言う。楽しみな番組だ。