Derek and the Dominosの「いとしのレイラ」を聴く2020年02月24日 22:40

 Derek and the Dominosの「いとしのレイラ(Layla and Other Assorted Love Songs)」を聴く。

 名盤の誉高いこのアルバム、エリック・クラプトンを筆頭にそうそうたるメンバーが集まった奇跡の作品とでも言おうか。オリジナル曲にカバー曲も含めた全14曲、中でも13曲めの「いとしのレイラ(Layla)」は超有名曲。イントロはCMにも使われ、後にクラプトン自身が「アンプラグド」でブルースバージョンにして再演、これもまた素晴らしかった。盛り上がった後半、静かにヒートダウンし、ラストの「庭の木 (Thorn Tree in the Garden)」が余韻を響かせるように静かにアルバムを締める。祭りの後の静かさのようだ。

 このあと、二枚目のアルバム製作中にバンドは空中分解、その後メンバーのほとんどに様々な困難が襲いかかり、クラプトンはかろうじて復帰、ボビー・ウィットロックは現役だが、残りの二人は鬼籍に入るか、再起不能状態。まるでこのアルバムに何かを吸い取られてしまったかのようだ。それほどの魔力と魅力が、このアルバムにはある。