crowfield blog

　連日のように、次から次へと呆れ果てるような事実が飛びだず某中古車販売店の報道。

　あきらかに社員を道具としてしか考えていない。社員も人間なのだという発想は構造的に存在しそうにないように感じる。社員を人間だと認識しない企業は、必ず顧客も人間だと認識することを忘れる。顧客も社員も人間なのだから、その線引きなどあっというまに曖昧になる。

　そうなると自分以外はみんな「アホなカモ」、むしるだけの存在となるだろうし、そんな連中に「ナメられてはいけない」というスタンスも露骨になる。別に話題になっている会社に限らない。顧客にナメられるな、取引先にナメられるな、児童生徒にナメられるな…マチズムの影に必ず存在するこの言葉は、現代社会の宿痾のようなものだとも思える。

　こういう社会に適合することを「大人になる」とうそぶいている連中の多いこと。低俗なマチズムは世界中に溢れかえっている上に、いま、世界中で(もちろん日本でも）勢力と支持を増している。「オラが最強」選手権は少年ジャンプだけにしてもらいたいものだ。あの世界に存在する「ヒーロー」は、なにせ基本的にみんな「大人未満」なのだから。本当に「大人になる」のなら、マチズムの愚かさに気づく程度の知性を持つべきだ。反知性マチズムは核兵器並みに質が悪い。