英語の早期教育2016年08月17日 23:23

 小学生にも英語を教えようということで、英語の授業が小学校で始まった。悪いこととは思わないが、効果という点ではどうだろうか。

 言語は基本的には耳から入って来るものだし、口から発するのが基本だ。要するにそういうコミュニケーションができるようにしたいのだろう。そのためには頭の柔らかい小さいうちから云々というのはいつものお題目。

 しかし、地方では授業以外に英語に触れるチャンスはほとんどない。せいぜいポップスの歌詞が関の山だ。映画だって吹き替え版ばかり見ていれば、ますます耳に英語は入らない。もちろん、英語が暮らしにない土地では、離す必要性もない。これではいくら勉強をしても英語は身につかない。

 言語は生活に根付いてはじめて機能する。早期学習もけっこうだし、英語重視も結構だが、英語が日常生活で不要な暮らしをしている限り、効率は求めにくいし、英語学力に地域差が開くのはやむを得ないだろう。

 言語は生活だ。教養ではない。

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