今の仮面ライダー2016年11月27日 22:16

 今の仮面ライダーも、ずいぶんあちこちで目にしてきたが、どうもダメだ。私には出来の悪い幼年マンガのギャグヒーローにしか見えない。

 番組自体を見る意欲も完全にそがれるほどの脱力ぶりなので(ミカンの鎧武もひどかったが、目も当てられないほどひどいとは思わなかったので、時々は見ることもあったが…)、番組は一度も見ていない。だから、番組についてのコメントはしようがない。あくまであのキャラクターの見た目に、私は生理的な拒絶反応をしてしまう。

 考えてみれば、子どもの自分にあの手の番組を見ていて、周囲から「くだらない」「馬鹿らしい」「子供だまし」と散々に言われ、また、それを否定できないバカバカしいストーリーや設定もボロボロ出始めて、げんなりさせられた経験があるから、よけい気になるのだろう。

 まあ、考えてみれば、平成になって「仮面ライダー」と呼ばれるものは一作も作られていない。「クウガ」では作中一度も「仮面ライダー」という呼称はされなかった。「響鬼」に至っては、当初はバイクに「乗る」ことすらなかった。あれは今にして思えば、製作者の「これは仮面ライダーなどではない」という、スポンサーやTV局に対するささやかなレジスタンスだったのかもしれない。

 「仮面ライダー」の冠がなくなれば、鑑賞に値する作品群かと言われると、私に21時台のドラマと似たようなものとしか思えない。「クウガ」を初めて見た時、それまでの「子供だまし」から、やっと夜のドラマレベルになったように感じたが、夜のドラマのレベルは今や見る影もなく凋落したとしか私には思えない。

 まあ、子どもにグッズが売れれば、経済効果という大人の世界は満足するのだろうが。

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