プレミアムフライデー2016年12月12日 22:20

 日本人はプレミアムが好き、とは、嘉門達夫の歌の文句の一つだが、全くそのとおりだと思う。何でもかんでもプレミアム、最後は金曜日にまでプレミアムだという。

 なんでも、その日は15時ぐらいにみんな退社させるよう、政府が企業に働きかけるそうだ。浮いた時間は金を使ってもらいたいらしい。

 金を使うには、消費する場所が必要だ。そしてそこには当然、店員という「労働者」が必要だ。彼らはプレミアムフライデーの恩恵にはあずかりようがない。売上がアップしたからと言って、彼らの収入がそれにスライドするとは思えない。むしろ厳密にスライドすると、売上が落ちた時はおおごとだ。おまけに、失業率は低下しているというのも、非正規雇用を含んだ話であって、実際は正規雇用数は減少、非正規雇用が増えているのだそうだから、非正規雇用を大量に引きずり込んで、プレミアムの穴埋めにするのだろうか。

 まあ、それ以前の問題がある。プレミアムに無駄遣いできるぐらい、プレミアムな給料をよこせということだ。