「イカリエ-XB-1」を観る2021年12月28日 20:36

 「イカリエ-XB-1」を観る。

 1963年、チェコで制作されたSF映画。モノクロ作品。

 40名ほどの乗員を乗せて生命探査の旅に出た宇宙船、イカリエ-XB-1の物語。ポーランドの小説家、スタニスワフ・レムの「マゼラン星雲」の映画化だというが、原作は未読。レムはあの「ソラリス」で有名だ。

 生命探査の度に出る男女混成の宇宙船…もちろん、あのUSSエンタープライズを連想するが、どうやらこの作品の方が先行し、アメリカでも上映されていたらしく、スター・トレックに影響を与えた可能性があるらしい。

 ゴーストスペースシップや核兵器の恐怖、未知の現象による危機や未知の文明、生命体との遭遇といった基本は全部ここにある。時代的な成約もあってお行儀がよすぎたり、今の目からすればちょっとずれている点はご愛嬌。至ってシリアスな作品。埋もれてしまうには惜しい。

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